今回の案件は、売り手様が建設業をてがける企業様で、買い手様は同業種の大手企業でした。
売り手様は健康状態に不安があり、大きな手術を控えている状況でした。そのため、手術前に会社の譲渡を決め、ご家族や従業員の皆さまに安心していただきたいとお考えでした。
我々の仕事は労働集約型のビジネスであり、私たちの時間をいかに切り売りしてディール進めるかが重要なポイントとなります。今回は本当に集中してディールに取り組み、寝る間を惜しんで、終電を過ぎることもありました。
また、最終的に「譲渡する」と決断を下すのは売り手様です。ディールをスムーズに進めるために、売り手オーナー様自身も気づいていないようなご要望を事前に察知するようにも努めていました。さらに、M&Aにおいてネガティブな材料が出てくることは多々あるため、可能な限り先回りしてそれらを拾い上げることを意識していました。
今回の案件は、他の仲介会社との競合がありました。その中で私を選んでいただき、最終的に成約に至ったことは、当時の私にとって大きな自信に繋がりました。
ご紹介したお相手との相性が良かったことだと思います。また、売り手オーナー様は遠方にお住まいだったのですが、頻繁にお会いする機会を設けていました。お体が悪かったため、お酒を飲みに行くことは一度もありませんでしたが、毎週のように訪問を続けていました。オーナー様は、大きな不安を抱えていらっしゃったと思います。その不安を完全に解消することはできませんが、何度も直接お会いして話を聞くことで、少しずつ信頼関係を築けたのではないかと思います。
非常にスピード感を持って対応できた点だと思います。また、これは運の要素もありますが、お相手との相性が非常に良かったことも大きな要因です。買い手候補様に条件を出していただき、条件自体も悪いものではありませんでしたが、それ以上に買い手様との相性の良さが決断の大きなポイントになりました。最終的に売り手様がスムーズに決断しやすい買い手様を一度でご紹介できたことが、成功の要因だったのではないかと思います。
成約後は、私からもご連絡させていただき、売り手様からもご連絡をいただきました。無事に手術も終わり、病気が完全に治ったわけではありませんが、不自由なく日常生活を過ごされているそうです。譲渡後に退任されましたが、会社のことが気になるようで、たまに顔を出されているそうです。皆さんにとって、本当に良いディールになったのではないかと思います。
周りにM&Aを経験された方がいらっしゃれば、すぐにM&Aという選択肢が浮かぶかもしれません。しかし、意外とM&Aの選択肢を取りにくいことや、ご相談する相手がいないケースも多いと思います。今回のオーナー様も、税理士さんには相談されていたものの、従業員やご家族には話せていなかったようです。そのような方々に気楽に相談していただけるような受け皿に、私はなりたいと思っています。ぜひ、勇気をもって一歩踏み出していただければと思います。
株式会社maXアドバイザリー
株式会社maXアドバイザリー
周りにM&Aを経験された方がいらっしゃれば、すぐにM&Aという選択肢が浮かぶかもしれません。しかし、意外とM&Aの選択肢を取りにくいことや、ご相談する相手がいないケースも多いと思います。今回のオーナー様も、税理士さんには相談されていたものの、従業員やご家族には話せていなかったようです。そのような方々に気楽に相談していただけるような受け皿に、私はなりたいと思っています。ぜひ、勇気をもって一歩踏み出していただければと思います。