名古屋で有名なおにぎり屋さんの案件です。 このお店は、本業を別にお持ちの会社様が運営されておりました。 本業に事業を集中させるため、おにぎり屋を売却する決断をされました。売り手オーナー様からご相談を受け、買い手様をお探しすることになりました。 買い手様を探すにあたり、さまざまな選択肢を検討しましたが、最終的に中部地方を中心に事業拡大を進めているスーパーマーケットグループの総菜加工部門の会社様から「ぜひ欲しい」とのお言葉をいただき、売却することができました。
売り手オーナー様には、既に本業がございました。その本業に集中するため、以前より副業として行っていたおにぎり屋の事業をしっかりと成長させてくださる企業様に売却されたいという意向から始まりました。
売り手オーナー様は、これまでM&Aの経験が全くない会社様でした。 そのため、「どのような手順で進めていけばよいのか」が分からない状態で進むことに、不安を抱えていらっしゃったように思います。特に「次に何が起こるのか」、「現在どの段階にいるのか」という点を非常に気にされていた印象があり、怒られながら進んでいた記憶があります。そのため、基本的には進捗状況は都度お話をしながら相談して進めるようにはしておりました。
最初はお米を扱っている企業様にアプローチを行いました。 その企業様から「自社では難しいが、別の企業様が適しているのではないか」とアドバイスをいただきました。その際にご紹介いただいたのが、今回の買い手様であるスーパーマーケットグループの企業様です。そのスーパー様とは、お米の取引があったため、ご紹介を受けることができました。そのスーパー様は大手企業様だったこともあり、M&Aの部門をお持ちだったため、スムーズにご相談を進めることができました。
売り手様が中小企業様、買い手様が大企業様であったため、条件のすり合わせにおいて難しい部分がありました。最も大きな課題は従業員の方々の雇用条件でした。大企業様では、雇用条件含め、非常に厳密に管理されておりますが、中小企業様ではそこまで整備されていないケースもあります。それぞれの条件をどのように調整するかが最大の交渉ポイントでした。最終的には、お互いの立場を理解してもらうために根気強く説明を重ね、それぞれの納得を得ることができました。
買い手様であるスーパーマーケット企業様の事業戦略とうまく合致した点だと思います。買い手様のグループ内では、店舗展開が50店舗あると、1つの事業として正式に認められる基準がございました。現在は、おそらく50店舗以上に近づきつつあり、グループ内でも発言力が強い事業の一つとなっていたことが買い手様のポイントだったのではないかと思います。
売り手オーナー様にとってしっかりと事業を引き継いでくださる買い手様が見つかった点を非常に満足していただいております。
私自身が愛知県の名古屋に住んでいるため、日々の通勤やお客様の元を訪問する際に、買い手様が展開されている店舗をお見かけすることがあります。「ここにも新しい店舗ができている」という光景を目にするたびに、嬉しい気持ちになります。
手塩にかけて育ててきた事業であればあるほど、売却を決断することは非常に心苦しい部分があると思います。ですが、適切な買い手様は必ず見つかります。そのため、恐れずにチャレンジしてみることが大切だと感じております。弊社でもサポートを精一杯させていただきますので、不安な点が多いかもしれませんが、安心して一歩踏み出していただければと思います。
成功するかどうかっていうのは、やってみないとわからない部分は大いにあるとは思いますが、チャレンジしないことにはやっぱり進まないし、道は開けないと思います。 そういったところで言うと色々悩まれることはあると思いますが、まずは一歩進んでいろんな方法を考えていくと いうことをおすすめしたいなと。
株式会社コスモスコンサルティング