鈴木 文雄
東京都荒川区東日暮里1-2-7ボナール三ノ輪401鈴木様: キャリアの中で会社経営に長く携わってまいりました。
元々、父が東京の浜松町で教育映画を制作する少し特殊な業界の会社を経営しており、従業員は7、8人ほどおりました。
私が大学3年生のとき、父が脳梗塞で倒れ、家族が「家が取られるのか、ビルが取られるのか」と大騒ぎになりました。
一人っ子であったこともあり、1年間休学して父の会社を手伝うことになりましたが、映画制作の仕事は学生の私には難しく、1年半ほどで会社は倒産してしまいました。
当時の金額で約2億円の負債を抱え、会社はなんとか法的整理を行いましたが、私は個人保証をしていたため、個人の負債の返済に追われることとなりました。
当時在籍していた北海道の大学に戻ることもできず、負債を返済するためにこれまでに30社以上の会社を設立しました。その中には倒産した会社もあり、成功したのは4社ほどでした。
これらの経験を通じて、会社の在り方について学ばせていただきました。ここ10年ほどは、主に会社再生を中心としたコンサルタント業に従事し、4年ほど前からはM&Aの仕事にも携わるようになりました。
当初は、売り手様と買い手様がいても、結婚相談所のようにお互いに適した相手を見つけることが難しかったのですが、4、5年前に中小企業向けのM&Aプラットフォームが登場したことをきっかけに、私たちもM&A業界に参入することができました。
鈴木様: コロナ禍の影響により、飲食店の経営が非常に厳しい状況に陥った時期があり、その際に多くの飲食店様からご相談をいただきました。
そのため、飲食店様の案件、特に事業譲渡の案件については、かなりの数をご支援させていただいたことから、得意分野の一つになっているかもしれません。
鈴木様: 私の強みは、40年以上、50年近い経験を持っていることです。
単にM&Aを進めることを目的とするのではなく、まず全体像を把握し、その会社様の状態や事業の状況に最適な解決方法をご提案できると考えております。
さまざまな経験をしておりますので、M&Aが適切なのか、同じM&Aでも事業譲渡や会社譲渡がいいのか、あるいは第三者承継として親族間での承継や、従業員様への承継など、さまざまな選択肢をご提案できることが強みです。
また、債務超過が多く、経理状態に問題があるためにM&Aが難しい場合や、買い手が見つからない場合でも、その会社様に少しでも良い部分があれば、その部分を切り出して別会社として再生する「第二会社方式」によるご支援も可能です。
業績の良くない部分を整理し、第二会社を無借金経営で成長させ、場合によっては第二会社を売却することもできます。
さまざまな選択肢をご提案できると考えておりますので、何かお困りの際はぜひご相談いただければ幸いです。
鈴木様: M&Aにおいて、売り手様にとって最も重要なのは「雇用の確保」です。
現在、日本の経営者様の多くは65歳以上であり、今後10年以内に経営者の交代、事業の売却、または廃業を選択しなければならない企業が、中小企業庁の発表によれば約160万社あるとされています。また、これらの企業に従事する従業員の方は、一社あたり平均して約500人にのぼるとされています。
そのため、経営者様が最優先に考えるべきことは雇用の安定です。
長年働いてきた従業員が廃業により職を失うことがないよう、まずは雇用の確保を最優先に考え、その後、技術、ノウハウ、商圏の継続を図ることが重要です。40年、50年と続けてきた仕事が消えてしまうことは、非常に寂しいことであり、忸怩たる思いが残ります。
その意味で、まず雇用を安定させ、継続させることが売り手様にとっての大きなメリットであり、その上で適正な対価が支払われることが実現すれば、それは非常に良い結果だと思います。
一方、買い手様にとっての最大のメリットは、「絶対に買えない時間をお金で買うことができる」という点です。
起業する際に最も重要なのは、0から1を生み出すことですが、その過程で多くの方が1、2年以内に失敗し、消えてしまいます。
しかし、M&Aでは、すでに何十年も築かれてきた事業をお金で買うことができるため、0から1を生み出す際のリスクを回避することができます。これが、買い手側にとっての最大のメリットだと感じています。
鈴木様: コロナ禍で大きな影響を受けた飲食店のオーナー様がいらっしゃいます。東京で約45年間、日本料理店を経営され、その地域では一番の老舗でした。
しかし、コロナ禍の影響で関連会社が赤字を出し、経営が厳しくなり、更には後継者もおらず、財務状況も非常に困難な状態となっていました。幸いにも非常に良い買い手様に引き合わせることができ、管理部門を含めた全ての従業員様を新しい会社に引き継ぐことができました。
オーナー様にも非常に喜んでいただき、単に経済的な利益だけでなく、心情的な喜びも得られたという点で、とても印象深い案件となりました。
鈴木様: 趣味は釣りで、特に鮎釣りが好きです。現在は鮎釣りのシーズンで、6月から9月いっぱいまでが盛期となります。
また、趣味以外で好きなこととしては、もともと自然科学の分野に関わっていたため、自然科学に関するさまざまな事柄に興味を持っております。
鈴木様: これからの10年から15年にかけて、M&Aを必要とする企業様はかなりの数に上ると予測されており、それに対応するために政府も補助金などの支援策を講じています。
また、中小企業は日本企業全体の99%を占めており、その中の約160万社が今後何らかの形でM&Aを検討せざるを得ない状況にあると予想されています。
こうした企業様の悩みを解決することが、社会に少しでも貢献できることではないかと考えており、微力ながらも、その一端を担うべく努力していきたいと思っております。
鈴木様: 売主様には、長年事業を経営された中で、手放す際には大きな寂しさを感じることがあると思います。
私自身も経営者の一人として、自分が同じ立場になった時のことを考えると、毎日が日曜日になる寂しさや、長年共に働いてきた従業員への心配が非常に大きいことを理解しています。
しかし、現実として年齢は確実に重ねていきますので、手遅れにならないうちにできるだけ早めにご相談いただければと思います。
どうにもならない状況になってからのご相談では、時間や周辺状況の変化によって厳しい状況になることもありますので、余力のあるうちに早めにご相談いただければ幸いです。
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