- これまでのご経歴をお願いします。

尼元様： 以前勤務していた会社では、長年にわたり経理業務に従事するとともに、経営企画業務にも携わっておりました。その中でM&Aに関わる機会があり、この業務が非常に意義深いものであると実感いたしました。

その経験をきっかけに、現在の株式会社コスモスコンサルティングへ転職し、M&A業務に従事するに至りました。

- ご自身の強みとご実績について教えていただけますでしょうか。

尼元様： 特別なスキルがあるわけではありませんが、人の話を丁寧にお伺いすることを大切にしております。

皆様のお話を伺うこと自体が楽しいと感じておりますし、話をしっかりとお聞きしたうえで状況を判断し、適切なアドバイスを提供することが、強みとは言えないかもしれませんが、自分の好きなことの一つです。

- 仕事に取り組む姿勢で大切にしていることがあれば教えていただけますでしょうか。

尼元様： テクニカルな面に関しては、他のアドバイザーと基本的に大きな違いはないと考えております。

しかしながら、売り手様や買い手様双方の経営者様だけでなく、会社で働かれている従業員様の想いも大切にしながら業務に取り組むことを常に心がけております。

- 印象に残っているディールについて教えていただけますでしょうか。

尼元様： 私の中でとてもインパクトの強い案件がございました。売主様のご支援をさせていただいておりましたが、売主側の経営者様はもともとご病気を抱えておられ、体調が優れない状況でした。

案件の進行中、売主側の経営者様から「どうしても伝えたいことがある」と、買い手候補の会社様とともに急遽お呼び出しを受け、お話を伺いました。買い手候補の方と「なぜ今日急に呼ばれたのだろう」と話しながら帰ったところ、翌日、その経営者様が突然ご逝去されたとの連絡を受けました。

その後は、亡くなられた経営者様の意思を継いだ方と会社の売却を進め、案件は無事に成立したのですが、経営者としての深いお気持ちや想いに触れる機会があり、その迫力に大きな感銘を受けたことから、特に印象に残っております。

ご本人様はご自身の最期が近いことを自覚されていたのではないかと感じておりますが、その中でも会社の売却を確実に進めたいという強いお気持ちをお持ちだったように思います。

後になって振り返ると、その情熱と思いの強さに胸が熱くなり、涙がこみ上げてきたことを覚えております。経営者様の会社に対する熱い想いに、深く心を動かされました。

- もう一件印象に残っているディールについて教えていただけますでしょうか。

尼元様： 名古屋にある有名なおにぎり屋さんの案件に関わらせていただきました。最初は数店舗に過ぎなかったそのおにぎり屋さんが、大規模なスーパーを経営するグループに買収された後、店舗数を急速に増加させ、最終的には海外展開を果たすまでに成長しました。

私自身はサポート役として携わらせていただきましたが、微力ながらもその成長に貢献できたことを非常に嬉しく思っております。

- 趣味や休日の過ごし方についても教えていただけますでしょうか。

尼元様： 漫画を読むことが好きで、休日には家族と買い物に出かけ、帰宅後には漫画を読んで過ごすことが多いです。

特に「キングダム」という漫画が好きで、何度も読み返して楽しんでいます。単に楽しむだけでなく、物語の伏線や構成が緻密に描かれている部分にも注目しながら、読み返すことを楽しんでいます。

- 今後の展望について教えていただけますでしょうか。

尼元様： 後継者不在という理由で会社の売却を検討されている企業様が増加しており、私どももそのようなご相談を受ける機会が多くなっております。そのため、できる限り多くの企業様が前向きに進んでいけるよう、支援していきたいと考えております。

そのためには、より多くの案件を取り扱うことが重要であると考えております。これを実現するために、人員を拡充し、さまざまな形態のお問い合わせやご相談に柔軟に対応できる体制を整えていきたいと考えております。

- 最後に一言お願いします。

尼元様： M&Aに対するイメージは、昔と比較すると身近になってきていると思いますが、会社を売却するという点では、依然としてマイナスのイメージを持たれている方も多いかもしれません。

しかし、売却は会社や従業員の方々を活かすための有効な方策であると私は考えております。もし会社の売却についてお悩みの方がいらっしゃいましたら、解決に繋がるさまざまな方法をご提案できますので、どうぞお気軽にご相談いただければと思います。