譲渡額
~1億円
売上高
非公表

広告業界の事例

飲食業界を革新するM&Aの成功事例 ‐スピード感が鍵を握った1ヶ月のドラマ‐

エリア
関東
オーナー
40代
売却検討理由
別事業の立ち上げ
スキーム
事業譲渡

畦田 佑登

M&Aイノベーション株式会社

飲食業界での革新的な取り組みが評価された本案件は、わずか1ヶ月での成約というスピード感が際立つ事例です。
オーナー様の「早く次の挑戦に移りたい」というご要望にお応えするべく、迅速かつ綿密な準備が成功の鍵となりました。また、買い手様にとってはインフルエンサーマーケティングの利益率の高さや業界での知名度が大きな魅力となり、決断を後押しする要因となりました。
小規模M&Aの魅力や可能性を改めて実感できる案件でした。

飲食業界の未来を切り開くM&A 


ー案件の概要について教えていただけますでしょうか。


 まず、売り手様は関東のメディア・広告業会の企業様で、飲食業様向けのインフルエンサーマーケティングを行われておりました。自社ブランドの展開やフランチャイズも手掛けており、非常に幅広い事業展開をされている企業様です。オーナー様は40代で別事業を立ち上げるために、事業譲渡を検討されていました。一方、買い手様は関西の飲食業界の非上場の企業様でした。譲渡金額は、4,000万円でした。
 
 

ー売り手様の飲食店向けのインフルエンサーマーケテケティング事業は、具体的にどのような事業内容になるのでしょうか。

 
 
 例えば、Googleマップの口コミや食べログなどの評価サイトがありますが、売り手様の事業では、実際にインフルエンサーの皆様に食事をしていただき、その方々に口コミを書いてもらう仕組みを構築されておりました。インフルエンサーの皆様は自分で支払いを行い、その後、口コミを投稿する形です。
 
 

売り手の要望は「スピード」― 成約まで1ヶ月の舞台裏

 

ーオーナー様が抱えていた不安、課題、M&Aを検討された背景はどのようなものだったのでしょうか?


  売り手様は当初のサービスを一旦終了し、過去に飲食業に携わっていた経験を活かして再び飲食業に挑戦したいと考えておられました。そのため、既存の事業を他社に譲渡したいというご意向がありました。
 
 

ー売り手様のM&Aに対するご要望はどのようなものだったのでしょうか。

 
 
 スピードでした。自分で出す事業のオープンの日程が既に決まってたので、それまでに早く売りたいというご意向がありました。具体的な期間は約2ヶ月でしたが、実際には1ヶ月程で売れました。
 
 

買い手候補企業への業界特性を活かしたアプローチ

 

ー実際にその1ヶ月っていう超スピード成約だったと思うのですが、どのようなアプローチやプロセスで進められたのでしょうか。

 
 
 まず、買い手様を見つけることが非常に重要であると考えました。そのため、流動性の高い資産を潤沢に保有している企業様で、迅速に意思決定を行える会社様をリストアップしました。偶然にも、最近非常に業績が好調な飲食企業様で、飲食業だけでなく他の事業にも興味を持たれている買い手様とマッチングすることができました。他業界への進出はリスクがあるため、飲食業のマーケティングという形であれば、自社の感覚に合うと感じ、結果的にマッチングに繋がりました。 


スピード制約成功の秘訣はリスク管理と綿密な準備に起因!

 

ー印象に残っているエピソードについて教えていただけますか?

 
    弊社の中でも最短での成約事例だったため、 1ヶ月で決まったことが非常に嬉しい驚きでした。 
 
 

ー期間が短いからこそ、この案件を成功させる上で意識されていたのはどのような点になるでしょうか。

    即決は良い面もありますが、その後には大きなリスクが伴うと感じております。特に新規事業を買い手様が引き継ぐことになるため、その後、事業を担う人材が必要です。今回のケースでは事業のみの譲渡であったため、人は引き継がれませんでした。したがって、その後任となる方が本当に事業を引き継げるのかという観点からビジネスデューデリジェンスとは異なりますが、どのようなビジネスモデルになっているのか、キャッシュポイントはどこにあるのか、どの部分でつまずく可能性があるのか、また仕事の流れについても譲渡前に徹底的に確認させていただきました。この点が成功に繋がった要因だと考えております。
 
 

ー買い手様は売り手様のどのような事業に魅力を感じられていたのでしょうか。

 
  
 
  利益率が高いビジネスであったこと、そして多くのインフルエンサー様を抱えていた点が大きな魅力でした。また、飲食業のお客様には大きな企業様もいらっしゃり、ビジネスの安定性も非常に感じられたため、買い手様にとって魅力的な要素となったと考えられます。



ー売り手のオーナー様が最も満足されたのはどのような点だったのでしょうか。

 
  やはり、スピード感を持って対応できた点だと思います。 価格に関しては、当初ご希望していた金額がありましたが、実際には少し下がったというのが実情です。しかし、買い手様に振り込みをすぐに行っていただくことをお約束していたため、その点が決断を後押しし、最終的には進めることになりました。
 
  


M&A後の物語 双方にとっての新たな挑戦

 

ー買い手様・売り手様、双方のアフターストーリーがございましたら、教えてください。

   売り手様は、元々やりたいことを実現するために事業を売却しようと考えられてました。売却の一因となったのは、従業員が辞めてしまい、社長様自らが事業を回さなければならなかった状況でした。そのため、やりたいことができず、疲弊していた状態でした。しかし、売却後は肩の荷が下り、大きな変化を感じられたようです。一方、買い手様は飲食業を営む会社様で新規事業を担当していた管理本部のスタッフがその事業を担い、売上を作り出している状況でした。コストセンターであった管理部門が実際に利益を生むことができ、高利益体質への転換が実現した点が買い手様にとって非常に喜んでいただけたポイントでした。


小規模M&Aでの成功を目指す方へのアドバイス

 

ーM&Aをご検討されている方々へメッセージをお願いします。

 
 
  弊社はスピード感を大切にしており、小回りが効く点が強みです。今回の案件では、成約までに1ヶ月という短期間での対応が実現しましたが、平均的な成約期間は約5ヶ月です。売却を急いでいる企業様や、早急に買い手様を見つけたい企業様には特に適していると考えております。 また、弊社が得意とするのは譲渡対価1億円以下のいわゆる小規模M&Aです。多くの仲介会社が積極的に取り組まれない領域をサポートしております。もし、自分自身の会社が売れるのか不安であったり、早く売りたいけれど、どこが対応してくれるのか分からないという方がいれば、ぜひ弊社にご相談いただければと思います。