- これまでのご経歴をお教えください。

柳田様： Bysideの柳田と申します。

2011年の4月に新卒で、大手人材系のBPOの会社に入社しました。7年弱法人営業を担当し、その後、友人の誘いを受けて、前職である大手のM&A仲介会社に転職しました。M&A業界を志した経緯としては、その友人が非常に前向きで、すごく楽しそうに仕事をしており、その話を聞く中で、非常に社会的使命がある仕事で、すごく社会の役に立つ仕事をしてるんだなーという印象を受けました。当時30歳を迎えるタイミングだったので、新しいチャレンジをするならこのタイミングだと思い、この業界に飛び込みました。

その後、大手M&A仲介会社で約5年間、買い手企業様のアドバイザーとして従事しました。成約件数は15件ほどになります。主に建設関係、不動産関係、建材の卸売業を営む会社様のご支援をさせていただきました。その後、直属の上司であった川畑が独立しまして、当時Byside社は1年足らずの状況でしたが、同じM&Aの業界にいながらも、外の世界に出て、新しいことをやっているな、ワクワクするようなことをやってるなとすごく魅力を感じて、Bysideにジョインしました。

新卒で入社した大手人材系の会社も、それから前職の大手M&A仲介会社も、急成長しているタイミングで入社したので、今度は0→1で事業を創っていくことにチャレンジするチャンスなのではと感じたこともByside社にジョインした背景になります。

‐ アドバイザーとしての強みや大切にしていることをお教えください。

柳田様： M&Aは関わる人が非常に多くなります。主に私たちは買い手企業様に寄り添うアドバイザーという立場なのですが、実際には売り主様がいらっしゃり、また売り手のFAの方がいらっしゃり、更に言うと、会計士の方だったり弁護士の方だったり、売り主様のご家族の方だったり、取引先の方だったり、従業員の方だったり、非常に関わる方が多くいるというのがこのM&Aの仕事の特徴です。その方々に対して”素直であること”、”嘘をつかないこと”、”誠実に向き合うこと”ということが一番大切だと思っています。案件を進めていると、どうしても「分かってはいるものの言いにくいな」とか、「何と伝えれば良いだろう」と思うことがたくさん出てきます。それを、私自身が正面から向き合い、正面から受け止める、そして、嘘をつかず伝えるということを心がけています。

それが功を奏して、私がご支援させていただいたお客様は、M&Aが実行された後も非常にうまくいってるケースがほとんどというか、私の場合ほぼ100%うまくいっています。これは、商談中に、全て（会社の内情や案件のリスクなど）を分かった上で、買主様、売主様にご決断いただけているからだと考えています。

‐ 過去に関わったディールの中で象徴的なエピソードや印象に残っているエピソードをお教えください。

柳田様： 中堅中小企業様のM&Aで多いのは、「後継者不在・事業承継型のM&A」でして、私が携わる案件もほとんどこちらに該当します。更に言うと、売主様にご子息がいらっしゃっても、ご子息が別の大手の企業様で働いているということなどを理由に、承継の意思がないということで、譲渡を決断されるオーナー様も多くいらっしゃいます。

私がお手伝いした案件で、一度は「ご子息が承継することはない」という話になっていたのですが、M&Aが実行された後、買い手企業様、それから売り手企業様、またその会社の従業員の皆様があまりに楽しく、すごく生き生き働いておられるので、大手企業に在籍していたご子息が、「なんか親父すごい楽しそうだぞ」と言って戻ってこられました。過去、こういった事案は2件あって、すごく面白い事案だなと感じました。

一度は、第三者の方に株をお渡ししているのですが、その譲り受けられた買い手企業様も、息子さんから対象会社に入社したいということを聞き、「ぜひ一緒にやろう」ということで、「たまたま今回はうちの資本が入ってこういう関係になったけれども、ゆくゆくはぜひ社長を目指してやってもらって、場合によっては、株をもう一度渡してもいいし、お互い一生懸命やっていこう」という話になりました。売り手企業様と買い手企業様がお互いに相手のことを良く理解できたからこそ、こういった話に発展したのだと思います。すごく良い事案だったなと捉えています。

- お仕事以外のプライベートや趣味などをお教えください。

柳田様： ここ2年間ほどは、ずっとサーフィンに没頭しています。（なので日焼けをしています 笑）同じM&Aの業界で働いている方々とご一緒させてもらったり、お客様とも一緒に行ったりします。趣味でも色々なつながりができ、コミュニケーションも取れるので非常に良いなと思っています。
 
また土曜日の朝が早いので、前夜の金曜日に余計に飲み行くこともなく、体調も良いです。（笑）

- 今後の展望をお教えください。

柳田様： 個人と今、所属してるByside社が一体化しているような感覚です。0→1で事業を創るフェーズで入社できたので、もちろん個人としては、M&Aのコンサルタントとして仕事していますが、自分自身が経営の立場に回っていくことを意識しています。そして会社としては上場を目指してやっていきたいと思っています。

こうした背景の中で、仕事への向き合い方が変わり、視座が上がったように思います。1件でも多くのM&Aのご支援をさせていただいて、M&Aアドバイザーとしても成長し、自分が所属しているByside社の成長にも貢献したいです。そして社会に提供できる価値を高めていきたいです。