大内 陽平
神奈川県横須賀市日の出町1-2-7-601大内様: 大学を卒業後、東証に上場している専門商社の松田産業株式会社に入社し、経理財務や内部監査などの管理業務を担当しました。その後、上場準備を進めていたメーカーに移り、約1年間、上場準備の実務を担当しましたが、リーマンショックの影響で上場が困難となり、会社のコストダウンの一環として自ら退職しました。
メーカーを退職後、株式会社オンデックに入社したことが、M&A業界に入るきっかけとなりました。当時の株式会社オンデックは創業して間もないスタートアップであり、私自身もM&Aに関する経験が乏しかったため、約2年弱、試行錯誤しながらM&Aの仕事に取り組んでいました。
2011年に、現在は上場している金融会社の株式会社FPGに入社し、中小企業向けのM&A新規事業の立ち上げメンバーとして、約8年間M&A業務に従事しておりました。
2018年に株式会社サンアドバイザリーを設立し、独立しました。
前職は良い会社で居心地が良く、楽しく業務に取り組んでいましたが、中小企業向けのM&A業界の拡大に伴い、前職の上場企業では件数よりも規模を追う方針が強まっていました。
私の実家が中小企業を営んでいた影響もあり、中小企業の事業承継に積極的に関わりたいという思いが強くありました。そのため、規模よりも件数にこだわりたいという自分の想いから、独立を決意しました。
大内様: 事業承継型のM&Aを数多く手がけてきました。特にオールドエコノミーな製造業界、介護業界、印刷業界など、伝統的な業種の案件が多く、一方でWeb系やIT業界など、比較的新しい業界にはほとんど関わったことがありません。
M&A業界での経験は今年で15年目になります。これまでに自分が主担当として、ご成約に至った件数は、大小様々な案件を含めて55件です。新規事業の立ち上げ等で成約が無かった期間を除くと、平均で年間4〜5件の成約実績がございます。
大内様: M&A業界での経験と年数は強みの一つですが、独立してからは焦ることがなくなった点も大きな強みです。以前は会社に所属していると、ノルマを達成するために、お客様に無理なスケジュールを調整させていただくこともありました。しかし現在は全て自己責任で対応できるため、お客様のペースでサービスをご提供することが可能です。
大内様: 最も大切にしているのは、お客様のペースを尊重することです。特に売り主様がご納得いただけるスケジュールで業務を進めることを最優先に考えています。
また、中小企業向けのM&A業界には多くの若手が参入しており、YouTubeなどでエース営業マンの1日を紹介する動画も目にします。私自身はあまり若くない年齢なので、丁寧な対応と経験を活かしたサポートを心がけています。
大内様: 株式譲渡契約の調印直前に、情報が漏れてしまいました。この情報が日経新聞などのメディアで大きく取り上げられ、売り手企業の従業員が買い手企業の役員に向けて怪文書を送付する事態が発生しました。
対応に数ヶ月を要しましたが、怪文書の内容が事実ではないことが証明でき、買い手様にもご納得いただき、無事にクロージングに至りました。この辛い山を乗り越えた経験は、私にとって非常に印象深いものとなっています。
大内様: 趣味でサッカーを楽しんでいます。大学時代まで続けていましたが、20歳の時に一度辞めました。
40歳のときにシニアサッカーの世界に誘われ、20年ぶりに再びプレーを始め、現在も続けています。私は神奈川県横浜市のチームに所属し、昨年は関東代表として全国大会に出場し、日本で3位になることができました。
大内様: 現在、私は一人で全ての業務を担当していますが、人員を増やす予定はありません。M&Aは結果が個人の力に依存する部分が大きいため、自分が確実にこなせる範囲で案件数を制限し、お客様に信頼できるサービスを提供しています。
そのため、会社の拡大は考えておらず、現在のペースを維持しつつ、着実に業務に取り組んでいきたいと思っています。
大内様: 中小企業向けのM&Aが一般的になり、多くの会社から手紙や営業の電話が届くことが増えています。しかし、事業承継について悩んでいる場合、知らない会社に連絡を取ることに抵抗を感じることもあると思います。
まずは、身近な信頼できる方、例えば税理士や金融機関の担当者にご相談することをお勧めします。
また、各都道府県には、中小企業庁が設置している相談窓口「事業承継引継ぎ支援センター」がありますので、そちらにご相談いただくのも、M&Aに向けた第一歩として良い選択だと思います。
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