村田様: もともと新規事業に特化したコンサルティング業務を行う会社で、大企業向けの新規事業開発の支援をしていました。一般的に経営コンサルと云われる仕事ですね。
それまで0から1の事業開発を行っていましたが、0から1はなかなか成功確度が上がりきらないところがあるので、新規事業開発とM&Aを掛け合わせることで、新規事業の成功角度を上げつつ、さらに事業成長ができるのではと考えてM&A事業を立ち上げました。
弊社はもともと経営コンサルをしていたメンバーと立ち上げた会社ですので、営業力以上に相手の会社様へ深く入り込み、企業価値を高めて組織づくりをするなど、会社様の内側からご支援して、ご縁のある会社様へと引き継ぐ事業継承を強みとした会社になっております。
村田様: 主に財務をメインとした経営コンサルティングと、そこから派生するM&A仲介をしていますが、別事業として、自分たちでも実際にM&Aをしていることも強みのひとつです。これまでに買収した業界は、広義なHR領域をメインに、デザイン会社、薬局、美容室といった、システムではなく人に価値が紐づいた事業会社様となります。
そういった会社様をM&Aして人と事業の価値をより高めたうえで、他社様へ売却してきました。M&Aをとおして人の価値を高める労働集約を行うことがM&A仲介でも強みとして活きております。
M&Aを成功させるためには、マッチング業務だけではなくて、M&Aをする前と後がとても大事となります。具体的に申し上げますと、M&Aする目的を明確に買い手企業様に持っていただくこと。そして、M&Aした後のポスト・マージャー・インテグレーション(PMI)です。
弊社はコンサル経験も豊富ですし、また実際にM&A後のPMIを自社、他社への支援どちらでも経験しておりますので、M&A前後のご支援に関しても自信がございます。買い手企業様のM&Aの目的を達成しないことには、M&Aをする意味がないので、M&Aに関わる人間として、PMI後までしっかりご支援することをモットーとしております。
村田様: 買い手企業様が大企業、売り手企業様が設立年が浅い成長中のベンチャー企業であったM&Aが印象に残っています。弊社の特徴として、交渉する際になるべく買い手企業様と売り手企業様の打ち合わせの場を多く設けることが挙げられます。それは、それぞれがM&Aという大きな決断をして話を進めるうえで、お互いに思っていることをしっかりと伝えていただきたいからです。そのときの打ち合わせ回数は、100回近くにも及びました。
我々に対して質問が来れば正直にお答えさせていただきましたし、それぞれの思惑や事業への思いを本音でぶつけ合いながらのM&Aでしたので、とても印象的でしたね。買い手企業様、売り手企業様、それぞれのために話が前に進むように交渉させていただきました。
村田様: 2つのパターンがございまして、まずは、売り手企業様とM&A仲介の専任契約を結ばせていただく場合は、着手金、中間報酬、成功報酬のすべてを無料とさせていただいております。また非専任で行う場合は、完全成功報酬で対応しております。
その理由はふたつございまして、ひとつはM&Aによって手数料を取られてしまうとキャッシュがあまりない会社様や、赤字や債務超過の会社様がM&Aを検討できないので、M&Aを選択肢としてお考えいただくために行なっております。またもうひとつは、弊社はどちらかといえば買収をする買い手企業様への支援に特化しているためです。
先ほどもお話ししましたとおり、M&Aの戦略を立てるところからPMIといったM&A後まで、一気通貫したご支援を強みとしておりますので、よりサポートに重きを置いている買い手企業様からお金をいただくかたちで行っております。
村田様: 日本全体でも事業承継やM&Aの動きはかなり活発になっていますから、M&Aの数は増やしていかなければなりません。その前提として、M&Aアドバイザリーの数も増やしていく必要がありますが、弊社のように小さな企業がそれを行うのはなかなか難しいので、 M&Aアドバイザリーの増強は大手のM&A仲介会社様におまかせして、弊社ではこれまでどおり量より質を大切にしたM&Aを行っていきたいと考えています。
M&Aの成功には、戦略づくりからPMIまで一気通貫したご支援がとても大切です。一気通貫したご支援のできるM&Aアドバイザリーを少しずつ増やしていきながら、M&Aをしてよかったと言ってくださるお客様を増やす取り組みをしていきたいと考えております。
M&Aはよく結婚に例えられますが、これまでご支援させていただいた実感で申し上げれば、結婚よりも難しいと考えています。結婚は当人同士、もしくはご両親、ご家族の問題ですが、M&Aとなると法人同士のこととなり、家族同然のような従業員が10人、20人、100人、それ以上といるわけです。
オーナー様はその方々の将来も背負ったうえでM&Aをするので、やはり結婚よりもM&Aのほうが難しい局面は多いと思います。ひとりでは決めきれないことが、結婚以上にあるので、これからも一人ひとりに寄り添うM&Aアドバイザーであることを心がけていきたいです。
課題や不安を抱えてらっしゃるオーナー様は、ぜひお気軽にご相談いただければと思います。