- これまでのご経歴をお願いします。

酒詰様： 私は大学を卒業後、医療機器の販売業務に約4年間従事した後、医療系人材紹介のベンチャー企業に約5年間勤務いたしました。

社内で採用支援事業を立ち上げる過程で、お客様とのリレーションが強化され、退職者が多い人材紹介の費用をM&Aに充てたいというご要望が寄せられました。M&Aは時代の流れの中で今後成長する分野であると考えられたため、M&A事業を独立してスタートさせることにいたしました。

- MTPC創業の経緯と注力している分野について教えていただけますでしょうか。

酒詰様： 採用支援事業を行う際に、クライアント様からM&Aの実施を求められたことが創業の経緯です。

私はもともと医療・介護系の分野に精通しており、特に訪問看護の分野は今後も成長が見込まれるため、訪問看護分野に注力して事業に取り組んでおります。

- 得意な分野、業種・業界があれば教えていただけますでしょうか。

酒詰様： 訪問看護に特化してM&Aを行っております。買い手様からは訪問看護以外の分野にも多くのお問い合わせをいただいておりますが、現時点での実績は訪問看護分野に限られております。

弊社は私ともう1名で運営しているため、多くの実績を上げることはできておりませんが、年間1件から4件程度の実績で推移しております。

- ご自身の強みについて教えていただけますでしょうか。

酒詰様： 医療・介護系の分野に特化してM&A事業を行う仲介会社は数多く存在しますが、私はさらに対象を絞り、訪問看護の分野に特化しております。

また、別法人で医療系の人材紹介事業も展開しており、そこで築いた豊富なリレーションを活かせることが強みであると考えています。

さらに、M&A事業も開始から10年が経過しており、現在多くの仲介会社が存在する中で、業界内でも老舗としての強みがあると自負しております。

- ご自身のスキルやマインド面、M＆Aアドバイザーとしての強み、仕事に取り組む姿勢で大切にしていることがあれば教えていただけますでしょうか。

酒詰様： 弊社では、件数を多く扱うことは目指しておらず、一つ一つの案件を丁寧に進めることを重視しております。

規模の大きい案件は仲介手数料も高いため、規模の小さな案件を扱わない仲介会社もありますが、弊社では規模の小さな案件であってもオーナー様とのリレーションを大切にし、丁寧に進めることをモットーとして取り組んでおります。

- これまで携わられてきたM＆Aのディールの中で印象に残っている、あるいは象徴的なエピソードがあれば教えていただけますでしょうか。

酒詰様： 訪問看護ステーションの売却を検討されている企業様からの案件でございます。当初は買い手として弊社にお問い合わせをいただいておりましたが、3年、5年と経つ中で、別事業に取り組みたいとのご相談をいただきました。

現在、M&A仲介会社は非常に多くなっており、弊社だけでなく銀行や上場しているM&A仲介会社にもご相談されていたため、弊社にとってはやや不利な状況でございました。しかし、他の仲介会社では、十分な情報を持たないまま多くの買い手と引き合わせる形で進められた結果、オーナー様は不信感を抱かれる状況となりました。

譲渡価格は高い条件であったものの、このまま仲介会社に紹介された買い手に譲渡した場合にトラブルが生じるのではないかと懸念され、譲渡価格は決して高くはなかったものの、最終的に弊社での成約をご決断いただきました。

数や量ではなく、丁寧に対応することで良い会社だと評価いただけたエピソードとして、非常に印象に残っております。

- 売主様に選ばれた理由を教えていただけますでしょうか。

酒詰様：銀行や他の仲介会社は、決算書の数字や従事されている看護師様の人数、売上の数字を基に判断しておりますが、あくまで数字の部分にとどまっています。

私は数字の情報を確認するだけでなく、なぜ売却に至ったのかという背景まで詳しく買い手様にお伝えしております。このように、数字だけでは見えない部分を把握し、適切に買い手様に伝えることが成約につながったポイントであると考えております。

- 趣味や休日の過ごし方についても教えていただけますでしょうか。

酒詰様： 約5年前から、子供たちにスポーツを教えております。最初は小学生を対象に2年間指導しておりましたが、3年前に中学生のクラブチームを立ち上げ、指導を行っております。

子供たちにスポーツを教えることは非常に楽しく、私自身も40歳を過ぎたこともあり、これまでの経験や独立の経験を活かして、スポーツだけでなく社会との結びつきを意識した指導をテーマに、休日に活動を行っております。

- ご自身のこと、会社について今後の展望を教えていただけますでしょうか。

酒詰様： 訪問看護は今後も成長が見込まれる分野ですが、同時に廃業も多いのが現実です。そのため、しばらくは訪問看護に特化して支援を進めていきたいと考えております。

また、医療・介護・福祉の分野も今後成長が期待されますが、大手仲介会社が扱う規模で競うつもりはなく、小規模な案件を対象にM&Aを展開していきたいと考えております。

- 最後に一言お願いします。

酒詰様： 弊社は少人数で運営している小規模な仲介会社です。訪問看護ステーションの年商が千万円〜二千万円規模の事業所様も多くあると思いますが、そのような小規模な案件に対しても、M&Aや売却、経営改善のご意向があれば、成約実績も多数ありますので、ぜひご相談いただければと思います。

また、中規模・大規模な案件や、訪問看護業界における年商一億円を超える案件の成約実績もございます。訪問看護に専門特化したご支援を行っておりますので、どのような規模の案件でもお気軽にご相談いただければ幸いです。