- これまでのご経歴をお願いします。

松本様： 新卒で地元の金融機関に入行しました。9年半ほど営業職に従事し、最後の3年間は銀行のお取引先様向けに事業承継、M&Aのコンサルティングサービスを行っておりました。その後、ご縁をいただき前職の大手M&Aの仲介会社に転職し、4年半ほど在籍しました。

現在、1年半ほど前に株式会社ハレバレを立ち上げ、独立をさせていただきました。

- 独立された経緯をお伺いさせてください。

松本様： 元々独立思考が強かったのではなく、銀行にいた時も前職の時も、基本的には長く勤める想いで入社させていただいております。結果的には自分がいる環境が変わってしまったと感じる部分が多く、独立をさせていただきました。

前職の会社はM&Aの仲介専門で上場しており、会社としては四半期ごとの数字を半期で追う必要がありました。私自身もそれが必要であると認識した上で入社しておりましたが、最初のご相談からゴールまでお手伝いさせていただくためには、途中の問題解決の時間も含め、非常に長い期間が必要になります。その中で、仲介会社様側の都合でスケジュールを調整をさせていただくこともあり、担当者の思うスケジュールと、会社から求められているスケジュール、数字に乖離が出てきてしまい、少しずつ違和感を抱いておりました。このような小さな違和感が少しずつ積み重なり、本来の想いと実際の業務にも乖離が出てきてしまいました。

自分たちが正しいと思うことをするためには、独立という選択肢が思い描いているものの延長線上に1番近いと考え、それを叶えるために独立をさせていただきました。 弊社は、2024年の4月にちょうど3期目を迎えさせていただくのですが、最初の1年間は想定以上の苦労がありました。ゼロからお客様を開拓、アプローチをさせていただいている状況ですので、お客様に最初にお会いさせていただいてから、ご成約まで約1年程お時間をいただくのが一般的なスケジュールになります。

余裕を見てスタートをしたつもりではあったのですが、弊社側でスケジュールをコントロールすることに限界があり、会社として最初のご成約は予定していた日程よりはも少し遅れたかたちでのスタートとなりました。始めの部分で色々と思い悩むこともありましたが、幸い2期目の前期決算では当初予定していたもの以上の成績や売上げを作ることができ、おかげ様で3期目も順調なスタートを切らせていただいております。

- 会社として得意な分野、業種・業界があれば教えていただけますでしょうか。

松本様： 会社としての強みは、2点ございます。

1点目は前職の頃から幅広い業種の実績があることです。前職の大手M&Aの仲介会社には約4年半ほど在籍し、4年半の間に20組のご成約をお手伝いをさせていただきました。業種も多岐に渡っており、建設業界、運送業界、製造業界と広範囲でご対応させていただきました。そのため、様々な業界に知見がある点が強みとして挙げられます。

もう1点は、20組のうちの12組が1都3県、関東圏ではない地方のお客様だということです。私が元々地方出身ということもあるのですが、半数以上、地方のお客様のご相談からご成約までをお手伝いさせていただいております。弊社の本社は東京ですが、東京以外の会社様のご相談でも、過去の実績から幅広くご対応させていただけることを強みと考えております。

- ご自身のスキルやマインド面、M＆Aアドバイザーとしての強み、仕事に取り組む姿勢で大切にしていることがあれば教えていただけますでしょうか。

松本様： 自分自身で会社を立ち上げて経営しているという点が大きな特徴として上げられると思っており、その特徴が強みとなる理由として大きく2点ございます。

1点目は、私がこの株式会社ハレバレの代表をしておりますので、お客様からのご相談・ご要望には全てその場で即断即決でご回答させていただいていることです。弊社の業務上、お会いする皆様は経営層、あるいはそれに準ずる方々です。その方々に貴重なお時間をいただいておりますので、お時間を無駄にせず、効率的に進めさせていただくという意味でも、その場で会社の判断をお伝えをさせていただけることは1つの特徴です。

2点目は、様々な経験をさせていただいたことです。我々は創業してまだ1年半ほどの会社なのですが、1年半の間に良いことも、悪いことも非常に多く起こりました。そういった苦労が、自分自身のサラリーマン時代に経験できなかった、非常に大切な経験だと思っております。

ご相談をいただくオーナー様は短期ではなく、20年〜30年、場合によってはそれ以上の期間で会社経営をされております。会社を第3者様にお譲りされるといった、非常に重要な決断を任せていただくご相談の際にも、自分自身の会社経営の経験から、会社への想いや苦労の部分も含め、今まで以上に状況を汲み取ってお話を進めさせていただけると思っております。

- これまで携わられてきたM＆Aのディールの中で印象に残っている、あるいは象徴的なエピソードがあれば教えていただけますでしょうか。

松本様： 1番印象に残っている案件は、私が前職でご相談を頂いた案件です。地方の会社様だったのですが、売上で約50億円程、利益で約5,000万円から1億円程出されている非常に優良な会社様でした。弊社がお付き合いをさせていただいていたコンサルティング会社様からご紹介をいただいたのですが、その時にはすでに他社様が専任で半年以上担当されていた案件でした。半年の間に売り手様を見つけることができなかったため、別の仲介会社という選択肢を持たれ、ご相談をいただいた経緯がありました。

一般的に相乗効果があると考えられる会社様は、一度ご提案が済んでいる状況、かつオーナー様が体調面にご不安を持ってのご相談でしたので、時間的にも半年から1年程でのご成約というご要望がありました。2つの難しさがある中で、異業種ではありましたが新規事業でM&Aのニーズをお持ちの企業様をご紹介させていただき、お会いしてから約4ヶ月という短いスケジュールでご成約に至るができました。他社様にはない切り口で、短いスケジュールでご要望を叶えることができた案件として印象に残っております。

- お仕事以外のお話になるのですが、プライベートの趣味や好きなこと、休日の過ごし方についても教えていただけますでしょうか。

松本様： ジムでトレーニングを行っています。コロナ禍をきっかけにテレワークが導入され、お客様とも対面ではなくオンラインでお話させていただく機会が増え、運動不足を考えるようになりました。社会人になってから全く運動はしていなかったのですが、そのタイミングで身体を動かそうと思い、ジムに行き始めました。

最初は水泳などの軽い運動をしていたのですが、目に見える結果や成果を求めたいと思い、ウェイトトレーニングを始めました。「筋肉は裏切らない」という言葉があるように、少しずつではありますが、自分の身体が変わっていくことを趣味、ストレス発散の機会として有効活用しております。

- ご自身のこと、会社について今後の展望を教えていただけますでしょうか。

松本様： 会社としては、独立した経緯にも通じますが、M&Aを考えるきっかけ、M&Aをして良かったと思っていただけるお客様を1社でも増やしていきたいという思いがあります。

現時点では、未経験の方を大量採用して、会社として勢いよく成長していくことはあまり考えておりませんが、弊社が考える一定のスキルを持っている方々に入社していただく機会があれば、着実に大きくしていきたいという思いはございます。背伸びをせず、自分たちの正しいやり方をしっかりできる形で成長していくことが、弊社の今後の方向性です。 個人としては、社会課題、例えば1人親世帯の貧困であったり、所得格差、環境問題といったことへの関心が強くあります。

現在、会社としても個人としても、それらの問題を解決をするための取り組みをされているNPO法人様等の団体様に、一部寄付をさせていただいております。しかしながら、寄付の部分でお手伝いをさせていただくことには限界があり、付加価値もつけづらいと感じております。そのため、そういった社会課題を解決するような取り組みを自身で行っていきたいと思っており、外部の会社様のお知恵を借りながら、近い将来の実現に向け、現在アイデアを構成しております。

- 最後に一言お願いします。

松本様： 弊社は設立してまだ日の浅いこれからの会社ではありますが、オーナー様の想いに応えるという点では、ノウハウも想いも充実したものを持っております。想いを持って独立させていただいているという自負のもと、必ず真摯に対応させていただき、M&Aに取り組んでよかったと思っていただけるような結果をお返ししたいと思っております。

是非、一度お気軽にご相談いただければと思います。