- これまでのご経歴をお願いします。

西下様: 理系の大学院を卒業後、新卒でみずほ銀行に入行し、年商10億円以上、規模が大きい場合で100億円超えの中小・中堅企業様の法人融資業務を担当していました。

業務に取り組む中で、銀行と中小企業の経営者様との間に距離を感じ、経営者様と至近距離で、深く経営に関わっていきたい思いがありました。

白潟総合研究所株式会社からお声がけいただき、M&Aに興味を持ったことをきっかけに、白潟総研グループ内でM&A支援を行う、M&Aイノベーション株式会社の立ち上げメンバーとして参画し、今に至ります。

- ご自身の強みについて教えていただけますでしょうか。

西下様: 弊社は小規模のM&Aに特化して、仲介業務やFA業務を行っております。その中でも製造業やIT業界の案件を多く担当しました。

最近では、業績に苦しんでおられる方々の再生案件に関わることもあり、再生案件についても強みだと思っております。

- ご自身のスキルやマインド面、M＆Aアドバイザーとしての強み、仕事に取り組む姿勢で大切にしていることがあれば教えていただけますでしょうか。

西下様: 私の強みとしては、聞く力が強いことです。中小企業の経営者様は、創業から経営をされてきた歴史の中で、大変な苦労を経験されているので、その背景を伺うことを大切にしています。

また、譲渡を希望される企業様の願いを次に繋ぐための交渉力も強みの一つです。譲渡を希望される企業様がどのような想いで経営をされてきたのかを、譲渡先の企業様にしっかりとお伝えできず、譲渡後に軋轢が生じるケースを多く経験しました。

そのため、譲渡を希望される企業様の背景を大事にしながら、交渉していくことを非常に大事にしております。売上を上げるための無理な仲介はお断りさせていただき、都合の悪いことも隠さず丁寧にお伝えし、お互いが満足いただける結果に導けることも、私の強みです。

- これまで携わられてきたM＆Aのディールの中で印象に残っている、あるいは象徴的なエピソードがあれば教えていただけますでしょうか。

西下様: ご成約前の案件ですが、IT業を営んでいる会社様の案件が印象に残っています。

私が営業代行として訪問した際に、資金繰りに困っているとのお話を伺いました。数ヶ月後に資金が枯渇するため、急いで譲り受け先のお相手を探さなければならない状況だったのですが、経営されている別事業のM&Aを先に成約し、その資金で会社の延命をしたことにより、無事クロージング間近の状況にまで辿り着きました。

スピード感を求められる中、円滑な引き継ぎを進めることは大変でしたが、会社の代表者様に寄り添って伴走することにやりがいを感じましたし、感謝の言葉もいただき、非常に感慨深く感じました。

- お仕事以外のお話になるのですが、プライベートの趣味や好きなこと、休日の過ごし方についても教えていただけますでしょうか。

西下様: サウナが好きで、休みの日に近場のサウナに行き、リラックスして過ごしています。

また、キャンプも好きなので、グランピング場に行って自然に囲まれながらゆっくりと仕事の整理をしたり、本を読んで過ごしています。夜は美味しいものを食べてサウナに入り、次の仕事に向けて身体をしっかりと休めております。

- ご自身のこと、今後の展望を教えていただけますでしょうか。

西下様: 個人としては、事業再生の道を極めたいと思っております。

小規模のM&Aをご支援していく中で、大きな経済動向の流れに追いつけず、苦しんでおられる企業様が多くいらっしゃいます。その方々は自力での再建を目指しておられますが、思い切った事業改善が難しく、自社だけでは存続することができません。

また、小規模のM&Aをされる事業者様は増えていますが、再生案件に取り組む事業者様はほぼおらず、多くの事業者様が放置されているのが現状です。

これまで培われたノウハウ、お取引先様、信頼を絶やすのは非常にもったいないと思いますし、良い道を探すお手伝いができればと思っておりますので、小規模な事業再生に関して専門性を高めて取り組んでいきたいと考えています。

- 最後に一言お願いします。

西下様: 資金繰りに困られている方々は自力で再建を目指すことがベストですが、他者の力を借りて事業を伸ばし、従業員様や取引先様を守る方法が実際にあります。

そのような方法を検討していただける場合は、ぜひお問い合わせください。

必ずお力になれる確信がありますし、一緒に伴走しながら最適な解決策を見つけていければと考えていますので、まずはお声がけいただければと強く思っております。