- 自己紹介とこれまでのご経歴をお教えください。

中野様： 株式会社アイビーキャピタルの代表を務めております中野と申します、よろしくお願いします。

経歴といたしましては、3社の会社を経て当社を設立いたしました。1社目は証券会社で、2社目、3社目がM&Aの仲介で働いておりました。

1社目の証券会社では個人営業と法人営業をいずれも経験して、2社目のM&A仲介会社では、国内専門のM＆A仲介会社に勤めておりました。3社目のM&A仲介会社では海外譲渡案件8割、国内譲渡案件2割ぐらいの割合でやっている仲介会社で働いておりました。これらの経験を元に起業したという経緯となります。

- これまでのキャリアチェンジの経緯について

中野様： 1社目の証券会社では、個人営業・法人営業両方やっていたのですが、法人営業をしていく中で、お客様が中小企業の代表という方が多かったので、そこで「後継者がいないんだよね」という跡継ぎに悩まれている方が多い現実を目の当たりにしました。

世の中的にも、後継者不在で黒字だけれども倒産してしまう企業が多いと言われていますが、まさにこのことを目の当たりして、この問題解決に社会的な意義を感じ、M&A仲介の業界に飛び込もうと思い転職いたしました。

転職先のＭ＆Ａ仲介会社では、売主様、買主様探し両方を、1からクロージングまで全て行っておりました。少数精鋭で10名ぐらいしか社員がいない会社でしたので、本当に1から最後まで全て任せてもらうことができました。

次に転職することとなる、前職のM＆A仲介会社に関しましては、先ほど申し上げたように海外がメインの仲介会社でしたが、国内にとどまらず海外のM＆Aディールを学びたく、転職を決意しました。

具体的には、例えば売主様がシンガポールで、ソーシングルートとしては、シンガポールの公認会計士の方であったりシンガポールのM&Aをされている方からご紹介をいただいて、私は日本企業の買い手様を探す、ということをやっておりました。

これに加えて、海外だけでなく国内も強化していきたいというところで国内のM&Aの担当もしておりました。

- ご自身で起業してM&A仲介をされていこうということになった背景をお教えください。

中野様： 1社目と2社目の仲介会社を経て思ったこととしては、（組織にいたらどうしようもないことだと思うのですが）1社目も少数制とはいえ10何名、私が辞める時には20名ぐらいいたり、2社目も20名～30名ぐらいいる会社でしたが、どうしても決裁を取るのに時間がかかってしまうという問題がありました。

スケジュールを組もうと思った時に例えば売主様が今から来れるとか今からズームできるみたいな時でもいちいち決裁を取る必要があり、決済の手間取ってる間に案件が流れてしまったりとか、迅速な意思決定ができなかったところがありました。

また、資料の作成でも都度上席の確認を取ってから、というフローを経ていると、どうしてもディールの進行が遅くなってしまうことがかなりストレスで、また自分を信じてご依頼いただくお客様の為にもならないと思い、会社を立ち上げて一人で決裁権を持ち迅速にディールを進められるようにと思い、独立致しました。

- ご自身の強みや大切にしていらっしゃること、姿勢等についてお教えください。

中野様： 「お客様を起点に考える」というところを大切にしておりまして、具体的に何かと申し上げます、1番はレスポンスの速さです。お返事はもうすぐにさせていただいていて、また、お客様によっては午前の早い時間しか無理とか,お昼のこの時間しか難しい、とか逆に23時以降の深夜が望ましいとか、どのようなお客様でも必ずスピーディに対応するようにしております。

このようにレスポンスのスピードが高いことで、「この人だったらお願いした時にこうやってちゃんとスピーディーにやってくれるんだな」という安心と信頼にもつながると思います。

- 印象に残っているエピソード等があればお教えください。

中野様： ある人材派遣の売主様のお客様で、売主様の現状としてはコロナ禍とちょうど重なっていたので、元々赤字だったんですけれども、その赤字がどんどん拡大していきそうだという状況で、進行期はもちろん赤字で純資産もマイナスになってるという状況で、人材派遣業の更新要件みたいものがあり、その更新期限も迫っている中で、一刻も早く譲り受け企業様となる買い手企業様を見つけなければダメという状況で、いろいろとお金お支払いの方法であったり、タイミング等のスキームは考えた上で、M&Aの成約に導くことができました。

このお客様につきましては、とても喜んでいただいたき、印象に残っております。ご家族もいらっしゃる方で、「本当に中野さんありがとうございます、中野さんで良かったです。」と言っていただいて、とてもやりがいを感じました。

やはりM&Aとは経営者や従業員様だけでなくその家族の方とも紐付いているお話ですから、その売却資金を元に、また別の事業を始めていらして、飲食店を経営されたんですけども。そこにもお伺いさせていただき、本当にこの間はありがとうございましたと改めて感謝されまして、すごく良い関係性でいさせていただいています。

- プライベートや趣味についてお教えください。

中野様： 2つございます。

1つ目は海外旅行です。海外旅行については、大学生の時に友人とバックパッカーで行ったことがきっかけで、2週間3週間ぐらい短い旅行を、繰り返す形で２０か国ほど行っております。

訪れた国はどこも素敵な国でしたが、とりわけトルコが感動しました。とても親日な国で、サッカーで稲本選手が有名な時で、日本人というだけで話しかけてもらったり、当時大学生だったのですが、それで食事をおごってくれたり。あとトルコ料理もとても美味しいですし街も綺麗ですし。

2つ目は麻雀です笑大学生の時からずっとやっていて、今でも友人で東京に来ているメンバーでうつこともあります。サンマ（※４人でなく３人で行う麻雀）もしますね。

- 今後の展望についてお教えください。

中野様： 現在おかげさまで、会社を売られたいという会社様から結構ご相談いただいているのですが、既に手一杯になってしまってる状況なので、従業員を3名ぐらい増やして、全部で5～6人ぐらいの規模でやっていきたいと思っております。ただ、むやみやたらに人を増やして広げてしまうと、提供できるM&Aアドバイザーとしての「クオリティ」と言うとあれですけれども、やはりそこが下がってしまいそうなので、少数でもよいので精鋭メンバーでどんどんやっていきたいと考えてます。

当然ですが、譲渡企業オーナー様の気持ちとしては、「一緒に」「手厚く」というか「時間を使って」やコミュニケーションできる方が、信頼していただけます。むやみやたらに人を拡大するよりも、売り手様１社１社にこのように対応させていただくことが、正しい時間の使い方だと確信しております。

- 最後にアピールされたいこと等ございましたら、ご自由にお教えください。

中野様： 冒頭で経歴の時に申し上げたように、3社目の会社が海外のM&Aを中心にメインで行っているところでございましたので、例えばですけど子会社が海外にあるとか、もしそういった方でもご相談乗らせていただければと思います。

また、多種多様な業界がありますが、特に人材派遣の業界とITの業界の実績が多いですのでそこのネットワークは広く持っておりますのでお役に立てると思っております。