- まず、これまでのご経歴についてお教えください。

王様： 前職は、国内の大手広告代理店のグループ会社に勤めておりまして、その際に、新規事業開発のコンサルティングと、自社でのM&Aの買収を担当しておりました。とくにM&Aに仕事の面白さや醍醐味を感じまして、M&A仲介の部門を新会社として立ち上げました。

実は、新規事業開発にも一部絡んでおりまして、これまでの新規事業開発とはいわゆる0から1を生み出すものですけれども、なかには0から1を生み出すことがなかなか難しい会社様もいらっしゃいます。であるならば、1を10に、10を100にすることを得意とするような会社様に対して、0から1を生み出す売り手様をつなげることによって、買い手様のイノベーション活性化を目指そうと。その仲介をわれわれが務めているところでございます。

新規事業開発によってイノベーションが生まれる領域と、M&Aを掛け合わせた部分を我々の特徴として展開しております。

-これまでのご実績をお教えください。

王様： 私は取締役として経営も見ていますが、いちプレイヤーとしてM&A仲介のアドバイザーも務めております。売上1,000万円ほどの男性向けの育毛のD to Cブランドの仲介から始めまして、その後、アパレルのD to Cなど、一時期はD to Cの事業単位の仲介が多かったのですが、昨今は、人材の営業代行の会社様や動画のデザイン会社様といった会社単位でのM&A仲介が多々増えております。譲渡価格に関しましても0円も含めて、500万、1,000万、5,000万、1億、10億と幅広くやらせていただいております。

- M&Aアドバイザーとして得意な分野、業種・業界があればお教えください。

王様： なかなかご自分の会社は売りにくいのではと気にされる会社様、また債務超過や赤字を気にする会社様は多いのですが、事業が魅力的であれば買い手様にとって響く企業概要書の作成、ご説明については我々が心得ております。ご自分では気づきにくいかもしれませんが、他社様から見るととても魅力的な会社様はたくさんございますので、我々がしっかりとサポートしまして、買い手様と売り手様を繋げて、ご成約によってイノベーションを生むM&A仲介を得意としております。

我々は自社でもM&Aをしておりまして、買い手様と売り手様の両方の立場を経験しております。なので、我々自身が買い手、または売り手として、一般的なM&A仲介会社様に対して、歯痒さやここをもっとこうして欲しかったといった思いがあるので、そういった経験を基にしてサポートをしております。

具体的に売り手様側のことを申し上げますと、資料をどう書いていいかわからない、どのように整理していいのかわからない、といったことがあれば、我々がお伺いして徹底的にご支援します。また、ご自分の会社の魅力をどう伝えていいかわからないとお悩みであれば、買い手様にとってより魅力的に見える資料を、我々が作成することも可能です。もちろん金額の交渉や、契約書の作成等に関しても、全て対応可能でございます。

M&Aしたあとの経営統合についてもご支援が可能ですので、そういった中期的な目線も含めたアドバイスを強みとしております。

- 逆に苦手な業界もございましたらお教えください。

王様： あまりパッとは思い浮かびませんが…。そうですね、苦手といいますか、ここが強い、という方向でお伝えしますと、もともとこれまで企業買収させていただいたところが、デザインプロダクションや人材派遣、仲介、システム開発、といった労働集約型のビジネスモデルを多くM&Aしてまいりました。このような業種ではとくに強みを発揮できると思っております。

逆に、M&Aしたあとに社長様や社員様が脱退してしまう、引退してしまう会社様に関しては、なかなか我々の強みは発揮しにくいと感じております。というのは、我々のビジョンとしてM&Aしたことで生まれるイノベーションに期待していることもあって、イノベーションを生むためには、M&Aしたあとも会社様にコミットいただくことが非常に重要だと考えているからです。もちろん、M&Aしたあとに引退される会社様の依頼を受け付けていないわけではないですけれども、シナジーをお出しすることはなかなか難しいと考えております。

- PMI後の成長を意識した仲介のお手伝いをされている、ということでしょうか。

王様： M&Aして終わりというよりも、まさにM&Aしたその先を見据えた仲介をさせていただいておりますので、キャピタルゲインのためだけのM&Aは我々の得意とするところではないと考えております。従業員様が残られる事業継承については、もちろん積極的にお手伝いしたいと考えております。

- ホームページには、売り手様の手数料が着手金から成功報酬まで全て完全無料とありました。そのようなサービスを行うのは、会社としてとても勇気がいることと思いますが、どのような背景から譲渡企業様は完全無料となったのでしょうか。

王様： 我々も売り手として立ったときに、たとえば5,000万円の案件に対して1,000万円の仲介手数料が発生してしまう、1/5も取られてしまうといったことがあります。もちろん仲介会社様にも頑張っていただいてはいますけれども、少し取られすぎではないかという思いがこれまでにありました。

それであれば、売ったあとも、社長様ご自身に幸せになっていただきたい思いも込めて、売り手様の仲介手数料0円としました。この売り手様完全無料で行っているのは、業界内でもやはり我々の強みと感じております。

- ご趣味や休日の過ごしかたについてもお教えください。

王様： 趣味でポーカーをやっております。それもオンラインではなくて、ポーカーハウスに行きます。そうすると、飲食、IT、経営コンサルとさまざまな業界のいろいろな社長様がいらっしゃいますので、そこで他業種の情報をヒアリングもでき、そういった趣味の場が情報源にもなることがすごく面白いですね。

- 今後の展望をお教えください。

王様： よくある仲介会社様ですと、1人あたり5〜10件と膨大な数の案件を抱えて、そのなかで当たればいいや、みたいなところがあると思うんですけれども、我々は、たとえ債務超過でも、赤字でも、0円でも、まず1社に注力してしっかりと決められるように徹底的にサポートできればなと思っております。なので一件ずつ、質を求めていきたいと考えております。

私個人の展望としては、取締役としても、いちアドバイザーとしてもこれまでどおり質を求めた仲介をして、従業員にも僕の背中を見て同じように質を求めた仲介をしていってもらえればと考えております。

私自身の仕事のスタイルとして、社長様とのコミュニケーションを一番大事にしておりまして、リモートよりも対面に重きを置いて、多少しつこいかもしれませんが根掘り葉掘りと質問もいたします。もし社長様がご希望であれば、私は飲みに行くのも好きなので、お酒の場をご一緒して社長様のこれまでの人生、ご経歴、会社への思いをお伺いしますので、ぜひお気軽にお声かけいただければと思います。