- これまでのご経歴をお願いします。

熊谷様： 大学卒業後、新卒の就職活動でM&A業界に注目しており、大手M&A仲介会社を受けましたが、私の実力不足で不採用となりました。また、当時はベンチャー企業のM&A仲介会社はほとんど新卒採用しておらず、悔しい結果となりました。
中小企業の経営者様向けに投資用ワンルームマンションの販売を行う大手企業に新卒で入社し、1年間営業職として従事しておりました。

その後、中途採用でもM&A業界に再チャレンジしたい気持ちから、まずは法人営業を学ぼうと思い、投資用ワンルームマンション専門の金融機関に転職し、投資用ワンルームマンションの専門知識を活かし、法人営業として従事し、縁あって現在のM&A仲介業務に従事しております。

- M&A業界を志すきっかけを教えていただけますでしょうか。

熊谷様： インターンシップの経験が非常に大きかったと思います。

株式会社日本M&Aセンター様のサマーインターンに参加した際、後継者が不在でお困りのオーナー様の株式譲渡案件の成約インタビュー動画を拝見し、感銘を受けました。長年我が子のように大切に育てられた企業を譲渡するオーナー様の気持ちに感動し、社会的に意義のある仕事だと感じました。

このような心の底から感謝される仕事は数少ないと考え、M&A業界を選びました。 

- 建設業のM＆Aの中でも特に得意な分野について教えていただけますでしょうか。

熊谷様： 建設業に特化した仲介会社として多くの案件を抱えておりますが、私は主に不動産領域や建設業のITを活用した企業様の支援を行っております。

具体的には、空き家の再生案件や建設業のDXアプリを支援している企業様を担当しております。

- ご自身の強みについて教えていただけますでしょうか。

熊谷様： 電話営業が得意なので、ソーシング活動に非常に長けていると考えております。

また、私は何事にも冷静に対応し、言うべきことはきちんと伝えることを大切にしております。伝えづらい部分もあるかと思いますが、M&Aにおいてディールを進める上で問題になることがあります。

良いM&Aを行うためには、お客様にリスペクトの気持ちを持ちながら、心苦しいこともきちんとお伝えする必要があると感じております。

 - ご自身のスキルやマインド面、M＆Aアドバイザーとしての強み、仕事に取り組む姿勢で大切にしていることがあれば教えていただけますでしょうか。

熊谷様： 常に勉強することが大切だと思っております。

M&A業界には金融機関から中途採用で入社される方が多く、その方々と比べて財務に関する知識が不足していると感じています。そのため、財務を含むさまざまな知識を勉強するべきだと考え、注力しております。

- これまで携わられてきたM＆Aのディールの中で印象に残っている、あるいは象徴的なエピソードがあれば教えていただけますでしょうか。

熊谷様： 弊社に入社して最初に担当させていただいたのですが、5ヶ月のソーシング活動を経て、ご成約に至らなかった案件がございます。企業様が事業を畳まれることになり、私の実力不足により申し訳ない気持ちと、同じことが起こらないようにしたいという強い気持ちを持ちました。

数多くの案件を支援させていただいておりますが、この経験から同じようなことが二度と起こらないようにしたいという強い気持ちで、日々業務に取り組んでおります。

- お仕事以外のお話になるのですが、プライベートの趣味や好きなこと、休日の過ごし方についても教えていただけますでしょうか。

熊谷様： 食べることが好きで、おしゃれなカフェや美味しいお店をInstagramで探して訪れています。

- ご自身のこと、会社について今後の展望を教えていただけますでしょうか。

熊谷様： 不動産領域の案件と建設業のDX案件を無事成約させることが直近の目標です。中長期的には、年間に4〜5件、またはそれ以上の成約を目指して努力したいと考えています。

- 最後に一言お願いします。 

熊谷様： 敵対的買収を懸念される経営者様もいらっしゃいますが、敵対的ではなく友好的な買収としてご検討いただければ幸いです。また、人材や技術の獲得に苦労されている企業様には、M&Aが非常に有効な手段だと思いますので、ぜひM&Aを活用ください。