動物病院業界のM&A、事業承継、採用、集客、院内ネットワークまで一貫サポートさせていただきます

- これまでのご経歴をお願いします。

打越様： 上海海事大学を卒業後、 約1年間マレーシアのクアラルンプールで金融系の仕事をしていました。

帰国後、東証プライム上場会社で新規事業の立ち上げを経験したのちに株式会社HUMOに入社しました。株式会社HUMOに入社後、最初は動物病院事業ではなく、人材派遣事業と自社開発したWEBサービス事業の２つに注力していました。

そんな中、ちょうど子供が生まれるタイミングで私と妻の地元でもある関西に引っ越し、それを転機に今まで開拓できていなかった首都圏以外での動物病院事業の拡大に乗り込みました。今は、関西をベースに北陸や四国、東海など各地域へ飛び回っています。

- 株式会社HUMO様の事業内容について教えていただけますでしょうか。

打越様： 現在は動物病院向けにITと人材を軸に事業を展開をしております。具体的には、IT面だと動物病院の院内ネットワークを保守したり、医療システムの構築、WEBを中心としてマーケティングなどを提供していて、人材面では、獣医師や愛玩動物看護師やトリマーなど動物病院経営に必要な人材の採用支援を行っております。院内ネットワーク保守について詳しく説明すると、一般的な人の病院ですと耳鼻科や歯科医院では、レントゲン、産婦人科ではエコー、総合病院になると、CT、MRIがあります。

動物病院は我々人間の病院とは少し違い、全科診療が当たり前です。その為、どの動物病院にもエコーやレントゲンは必ずあり、少し大きな動物病院になるとCT、MRIがあります。動画も含めて全て画像という扱いになるのですが、画像を1つのサーバーにまとめて、そのデータを各診査室のパソコンから見れるようにするPACS構築なども動物病院向けに展開しております。

基本的にはヘルプデスクとして、何か問題があればすぐにご連絡いただき対応するような仕組みになっており、わかりやすく言うと社外のIT担当を1人雇っていただくイメージです。月5万程度でIT担当を1人雇っていただき、各医療機器メーカー様から何かお話があった時には間に入り、獣医師の先生に内容を説明し意思決定が容易になるように進めていきます。

院内ネットワーク保守の幅は広く、監視カメラを取り付けて、駐車場からの来院客の動きを見たり、各診察室や入院動物の動画を集約して録画できるような仕組みを作ったり、院長の目的や用途に応じて柔軟な対応ができることが強みです。

人材紹介も免許はあるのですが積極的には行っておらず、人材採用支援が主となります。リクルートページを作ったり、 ブランディングに対して報酬をいただいております。

- 株式会社HUMO様では、どのようにM＆Aのご相談を受けることが多いのでしょうか。

打越様： 獣医業界が人手不足のこともあり、拡大するのか、人員を増やさないまま進めるのか、早期退職をするかといった人材採用についてのご相談がきっかけになることが多いです。私どもでは人材募集を考えている院長先生、売却を検討されている院長先生に対して新たな選択肢としてM＆Aをご提案することが可能です。動物病院と長くお取引をさせて頂いてる中で、買いたいというニーズも多くあり、まだ行動に起こされていない潜在的な買い手候補様もいらっしゃいます。私どもだけにお話してくださることもあるため、まだどこにも反映されてない情報を元にM＆Aのニーズの掘り起こしが可能なことを強みとしております。また、M＆Aの会社様と一緒に取り組むことによって、買い手様の選択肢も増えております。

- これまで携わられてきたM＆Aのディールの中で印象に残っている、あるいは象徴的なエピソードがあれば教えていただけますでしょうか。

打越様： 大阪に本院がある動物病院の院長先生から、京都の分院を譲渡したいというご相談を受けた案件です。買い手の病院は、本院が奈良にあり、これから病院の規模を拡大したいという状況でした。知り合いの先生から譲渡予定の分院の先生をご紹介いただき、その後本院の先生をご紹介いただきました。当初は、人材の観点でご提案をさせて頂いてたのですが、第三者の方への売却を検討しているというお話になりました。弊社が買い手様もご紹介することが可能であったため、本格的にＭ＆Ａのお話を進めさせていただきました。

買い手様も元々弊社の既存のお客様で、M＆Aを通じて両院をつなぐことができたことが印象的でした。

- 獣医業界の中で事業承継に不安を抱えてるオーナー様はどのような方が多いのでしょうか。

打越様： 事業承継をよく分かってない方が多い印象です。期待が先行し、誰も成功しないM＆Aが発生しているケースもあります。業界全体的に事業承継がどういったものかのリテラシーを高める活動の必要性を感じることが多く、弊社でも業界全体の底上げの意味でも働きかけをしていきたいです。

- 人材事業の中でもそのような傾向はあるのでしょうか。

打越様： 人材業界自体がその傾向があります。動物病院の業界では、獣医様・愛玩看護師様の募集をされているところはたくさんあるのですが、獣医様以外はほぼエリアで決まります。

例えば、京都にお住まいの方は、基本京都・奈良・滋賀といったその周辺でしか選ばないため、人材エージェントの利点がほぼありません。その中で人材エージェントを名乗って各企業様にアプローチし、年収の約30%から40%の手数料を取っているエージェントが存在したり、人材紹介を受ける側もその事実を知らないまま相談してしまっています。その状況を受け、弊社では人材紹介ではなく、毎年お金をかけながら自社ブランディングをしていくことで、自然と人が来てくれる動線づくりを切り口に提案を行っております。

- 株式会社HUMO様でM＆Aをされることの強みを教えていただけますでしょうか。

打越様： M＆A専業の会社ではないため、点のサポートだけではなく、事業承継の前段階からご相談に乗ること、またM＆A後の人材支援やDX化の支援も一貫して行えたりすることが弊社の強みです。弊社では長期的に話を聞くことを大切にし、様々な選択肢をお伝えした上でM＆Aを選択するか決めていきます。売却しない選択肢、人材採用の観点からもご説明した上で、今後の道筋のお手伝いを行っております。売却後、売却した際に残される従業員の方たちと買い手様が事業を継続するためにどうするかということも買い手様と一緒に並走して考えます。売却しない選択になった時も人材採用の部分でサポートが可能です。

多方面から一気通貫でサポートさせていただきますので、お悩み事がある際はお気軽にお問い合わせください。