再生型からクロスボーダー案件まで伴走支援

- これまでのご経歴をお教えください。

橋本様： 元々は、事業再生をメインとしたコンサルティング会社で働いておりました。そこでは中小企業を中心に収益改善や、組織再編型での事業再生を行っており、第二会社方式等の再生型M＆Aへの支援を約10年行っておりました。 

その後、みずほ銀行のコンサルティング部へ移り、大手企業向けの資本政策、タックスプランニング、組織再編等の支援を行っており、その後縁あって株式会社サーキュレーションに参画しました。ジョインした背景は、事業承継における課題をのM＆Aだけでなく、弊社の特徴でもあるプロシェアリングを使ってあまねくテーマで解決でいる点に可能性を感じたからです。

実際に私たちも、仲介型のМ＆A支援は行いつつ、プロ人材とタッグを組んで、承継計画の策定からPMIフェーズまでワンストップで価値提供きる事に魅力とやりがいを感じて日々仕事を行っております。

- M&Aのアドバイザーとして得意な分野、業種・業界があればお教えください。

橋本様： 得意な業種は、IT業界でこれまで多くのご成約事例に携わらせて頂きました。弊社のお客様自体も、IT企業やサービス業の企業様多く、日々プロシェアリングサービスを通じて経営者様と接点を持てております。そうした業界特性もあってM＆Aや事業承継におけるソリューションの提供も得意としております。

- お話いただいたITサービスで、実績・案件について、可能な範囲でお教えください。

橋本様： 3つのパターンがあります。

1つ目は、スタートアップの企業様の売却支援です。元々、IPOを目指されていたのですが、M＆Aの選択肢を検討され、そのフェースよりご支援させて頂きました。結果目がベンチャーと言われるIT企業にご譲渡され、いまも事業スケールに取り組まれております。 

2つ目は、上場企業を含めた大企業におけるITサービス部門カーブアウト（子会社売却含む）も複数件ご支援いたしました。

3つ目は、直近でのクロスボーダー案件になります。実際に、ハノイにてIT受託を経営されるベトナム人のオーナ様より株式譲渡のお話をお預かりし、日本の大手企業様にご譲渡されたケースで、仲介支援をいたしました。 

- スキル、あるいはマインド面のM＆Aアドバイザーとしての強み、仕事に取り組む姿勢で大切にしていることがあればお教えください。

橋本様： 私は、20代より診断士として中小企業の事業再生支援に携わり、オーナー様が再生フェーズにおられる心境や、М＆Aを選択されるときの不安、意思決定までの軋轢は、実際に数多く経験していると自負しております。

また、前職では、М＆Aで買い手様企業になられる上場企業の資本政策支援を行っておりました。彼らが株主に対し説明責任を負いつつ、社内の意思決定にて、何がネックになるか、その点を事前に察知して提案する能力が、手前味噌ですが優れていると思っております。 

M＆Aの実行支援にて留意していることは、お客様のライフスタイル、ワークスタイルを合わせることです。オーナ様は、事業承継について思考される時間は、業務外の深夜や休日、時にはお正月に頭の整理をされ、 次のフェーズに進まれるケースが多いです。

「事業承継」は人生に一度の重大な意思決定となりますので、私は常に門戸を開いておき、ちょっとした質問や不安に対しても即答できる状況、動けるような準備をしていく。この点については心がけております。

- これまで携わられてきたM＆Aのディールの中で印象に残っている、あるいは象徴的なエピソードがあればお教えください。

橋本様： 直近で、ベトナムのIT企業の株式譲渡を支援させて頂きました。そのベトオーナー様もベトナム人の方ですが、元々は日本の大手IT企業のベトナム子会社代表を務めており、その後独立して現地で受託開発会社を立ち上げた方でした。

その方がМ＆Aを検討した背景には、第二の故郷である日本のIT技術力が、他のアジア諸国より衰えていく現状に対して、危機と軋轢を感じておりました。自身が改めて日本企業に参画して、日本及びアジアのIT技術を底上げしたい。そのお考えをの基でご支援がスタートしました。複数社とTOP面談を行いましたが、最終的には、アジアで複数の事業を行っている大手企業様へご譲渡されました。

この企業は、東南アジアにてITも含めた人材教育に力を入れつつ、グループ内のDXにも課題があり、お譲渡企業とご一緒することでアジア全域で、より付加価値を提供する事業方針と一致してご成約に至りました。私も学生時代から、いつか日本とアジア諸国を繋げる仕事をしたいと思っていたため、印象に残るディールでした。

- お仕事以外の面のお話になるのですが、プライベートの趣味や好きなこと、休日の過ごし方についてもお教えください。

橋本様： 私には7歳、5歳、2歳の3人の子供がおり、休日は子供達と一緒に遊ぶことが定番になっております。

正直、遊んでいくうちに、逆に私の方が楽しんでいるなと最近は感じています。実際に、長男、次女が、少しずつ、サッカー観戦に興味を持ってきているので、毎週末、Jリーグの試合を現地に行っているのですが、親である私が応援に夢中になっております。その意味では、子供のおかげでリフレッシュできておりますし、それが私の趣味というか生きがいの1つにもなっています。

-ご自身のこと、会社について今後の展望をお教えください。

橋本様： M＆Aサービスは強化しつつ、事象承継の選択肢を多く提供できるサービス構築したいと考えております。 

弊社では、2万人以上のプロフェッショナル人材（ある領域に特化した専門家）に登録を頂いております。中には、実際に会社を経営したい、もしくは経営者として活躍されたノウハウを中小企業の事業承継で困っている企業へ還元したいと考えている方も多くおられます。

今後はそれらのデータベースを活用して、サーチファンドのようなサービスを立ち上げたいと思っております。実際に多くのサーチファンド様も、経営人材となるサーチャーの確保、企業ソーシングに関して課題があると思っています。一方で、弊社ではそれらのデータベースが豊富にあり、その資源とM＆Aのノウハウを掛け合わせ、唯一無二のサービスができると考えております。

- 最後に一言お願い致します。

橋本様： 弊社は、M＆A仲介の専門会社ではないのですが、それが故に、あらゆる企業様にあまねく経営テーマでの支援をしております。一方で、我々のチームメンバーはМ＆A、事業承継に携わるものとしての責任感、経験、知見を持っており、高いクオリティとともに経営者様へ伴走できる自負がございます。

是非お問い合わせいただければ幸いです。