‐ これまでのご経歴をお教えください。

貞孝様： Bysideの貞孝侑と申します。

高校時代から大学卒業まで単身で7-8年ほどオーストラリアに留学し、帰国後は楽天で新規営業に2年間従事しました。その後、大手M&A仲介会社に5年間勤め、現職に至っています。

‐ M&Aアドバイザーとしてのご自身の強みや大切にしていることをお教えください。

貞孝様： 大手のM&A仲介の会社にいた際に、エリア戦略マッチングが有効だと考え、東北に3年ほど住みこみで仕事をしていたため、東北エリアの企業とのコネクションが強いです。実績としては数十件程の案件を成約させてきましたが、経験値としても都内のお客様よりも地方のお客様との、ディールが多かった印象です。エリア問わず、”地方案件”という観点で得意としております。

- これまでのM&Aのディールの中で、象徴的な、あるいは印象に残っているエピソード等があればお教えください。

貞孝様： 僕が大手M&A仲介会社に入社した当時、最初に成約した関東の運送会社（譲受）と関西の運送（譲渡）が最も心に残っています。僕が譲受側の担当で関東地方の運送会社様をご担当させて頂いたのですが譲渡側企業の社長様が未亡人でした。旦那様が数年前に亡くなられて、女手一つで運送業の男性社会の中でやってきておられたという状況でした。

財務状況が厳しく、数ヶ月後にはキャッシュがショートするという状態で、「お相手先を見つからないと、本当に首をくくるしかない」ということをトップ面談前のご挨拶で仰っていました。

結果的に、3か月程度のディールで成約に導くことができたのですが、その後の会食で、譲渡企業の社長様から、「貞孝さんが決めてくれなきゃ本当に首をくくるところだった、本当にありがとう。」と言われた時は、この仕事して良かったな、と感じました。

- プライベートについて、趣味や休日の過ごし方をお教えください。

貞孝様： 僕は、仕事をめちゃくちゃやるというのは正直あまり好きではなくて（笑）仕事とプライベートをきっちり分けたいと考えていて、休日は家族と過ごすことが多いです。旅行に行くことも多いですし、息子と一緒に公園に出かけたり、家で料理を作ったりしています。

- 今後の展望をお教えください。

貞孝様： 会社の特徴でもある”買い手FA専門でやる”ということに関して、業界内での認知度を上げていきたいです。会社としては、上場を目指すというフェーズに入っているので、（個人としても売り上げを立てるというところはもちろん）この想いに賛同して入ってくれたメンバーを指導して、一緒に売り上げ伸ばしていく、ということを考え毎日仕事をしています。

M&Aはそもそも怖いものではないです、譲渡される際に、いろいろ悩まれること、あると思いますが、何を優先し考えていくかで譲受企業様への提案も変わってきます。譲渡価格なのか、それとも、取引先を継続させることなのか、或いは、従業員を守っていくことなのか、何を大切にされるかが重要だと思います。

M&Aをご検討される際は、優先順位を明確にすることがポイントの一つなのかなと思います。