- 会社案内をお願い致します。

川畑様： 弊社はBysideという会社なのですが、社名にすごく魂を込めて創業しました。
 
私が元々得意としているのが、いわゆる「買い手探し」でして”最適なお相手に””最適な金額で”お譲りする、これがM&Aで一番求められることだろうと考え、当社はそこを突き詰めていこうということで創業した会社です。従って、当社は、基本的には買い手様探しをメインで手掛ける会社になっております。

このビジネスを立ち上げた背景としては、昨今M&A業界内の知人からも話をきいてみると、実はあまり成約数が伸びていないという問題に、各社直面しているなと感じたことに起因します。その最大のネックになっているのが、買手探しがうまくできていない、という点であったのです。

弊社は現在、数百社のM&Aを手掛ける会社と提携をしており、譲渡を希望する案件の紹介を頂き、当社が買い手企業を探すところから最後の成約のところまでお手伝いをさせていただいております。

買い手探しに特化した会社というのは、実は弊社以外に存在しないモデルで、特殊かつ唯一のポジションを取れていると感じてます。

- M&Aのディールの中で印象に残っている或いは、象徴的なエピソードをお教えください。

川畑様： とある会社の子会社を売却する事案がありました。特殊な製造業だったのですが、お相手探しの候補先の選定が非常に難易度が高い業種だったのです。今まで4000社程、買手候補をピックアップして当たった様なのですが、なかなか決まらない。売主様も非常に頭を悩ませていた案件だったのですが、この6月に弊社がアドバイザリーを手掛け、成約することができました。弊社の場合は、そういった特殊な案件も数多く決めてきたメンバーが揃っているので、様々な案件を成約できる可能性が高まったと、非常に喜んでいただきました。
 
実は業界の中でも結構有名な案件だったので、「あの案件Bysideが決めたみたいだよ」ということで一気に弊社の認知度も広まった案件でした。

そこから、「やっぱりBysideは、マッチングだったりとかお相手探しがすごい」ということでお声をかけていただくM&Aを手掛ける会社からの問い合せが数十社ありました。

 「この案件はなかなか難しいんじゃないか」とか、「良い案件だがなかなかお相手が見つからない」というような案件があれば、成約できるメンバーやノウハウ、また当社独自のシステムなどで、お役に立てるんじゃないかなと感じています。

- 買い手企業探しに特化されているという会社の強み以外で、案件や仕事に取り組む姿勢・スタンスなどで特徴があればお教えください。

川畑様： 社名が造語になっている点に通ずるのですが、”買い手”という単語ではなく、”寄り添う”という意味合いを含めて”buyside”の”u”を取った社名になっています。この点は、強く全社員に伝えています。この業界でM&A案件、特に我々がお手伝いさせていただくのは、各社様の想いのこもった譲渡案件です。それを例えば右から左にボール投げるみたいに提案していくだけでは、当然決まるものも決まりません。まず売り手様に寄り添って、その上で買い手様に寄り添う。

そのために、買い手企業様の戦略やビジョンから深掘りをしてニーズを取得し、そこで初めてマッチングの提案をしないと、最適なお相手を提案することはできないと思っています。

各社員にも、「絶対に表面的な仕事はするな」「人生かけて親身に寄り添ってあげてほしい」という話をしていて、それが多くの会社様にご評価頂いております。

- Byside社にはどのようなメンバーの方々がいらっしゃいますでしょうか？

川畑様： M&A業界全体で言うと10件以上成約実績のある人はそれほど多くないのが実情です。当社は幸運なことに、私のこのビジョンに共感して、「ついていきたい」と言ってくれた前職の部下や、他のM&A会社にいたプロフェッショナル人が賛同して入社してくれています。

 なので、買い手サイドのプロフェッショナルがどこの会社よりも多く在籍している会社です。さらに、各人に対して3人を上限として、未経験のメンバーをチームメンバーとして配置し、育成しています。未経験のメンバーは1人でクライアント先に行くことはなく、ベテランとペアで動いてもらっています。そうすることで、買い手企業様からの信頼を得られる状態を構築しています。

- 今後の展望をお教えください。

川畑様： 現状、30名程度でやっておりますが、それだけでは日本全国の買い手企業様のニーズを網羅することはできません。買い手企業様の最新のニーズ＝（生きた情報）を取っていくためには、さらに多くの人員が必要だと考えているので、あまり過度にならないスピードで組織を拡大していきたいと考えています。

我々が、最適なお相手をご提案することで、売り手企業様や、我々と連携しているM&Aを手掛ける企業と共に成長していけることを願っています。もちろん、弊社自身が買い手企業様のプラットフォームになるべく、データベースを更に拡充していくつもりです。

さらに、日本全体の話で見ると、日本の国力が低下しているということも言われていますが、我々が、日本の体力のある買い手企業様を増やすことで、海外の案件も獲得できるのではないかと考えています。

先ほどお話ししたような案件も実は海外企業が日本の企業を買収した事案だったのですが、今後は逆に、日本の企業に海外企業を積極的に買収してもらい、日本の国力を上げていく、それを牽引できる様な会社にしていきたいと考えています。