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インタビュー

“人生が変わるほどの幸せを導く出会い”をM&Aで

M&A Lead代表・坂本が語る、創業の原点
  • M&A Lead株式会社
    代表取締役 CEO
    坂本 慧
    Profile
    Profile
    2012年アパレル通販事業の株式会社エモーシブを創業し、2017年に同社を東証スタンダード上場企業に売却。同社の経営と並行して親会社におけるM&A・事業売却・ベンチャー投資担当を兼務し、二桁を超える会社・事業の売却を主導。慶應義塾大学環境情報学部卒業。

まず最初に、弊社のM&ALeadの企業理念について教えてください。

坂本

「人生が変わるほどの幸せを導く出会いを創出する。」です。

その企業理念が生まれた背景をお話しいただけますか。

坂本

私自身の体験から生まれています。

私は2017年に自ら創業した会社を売却しており、M&A(=株式譲渡による売却)の当事者でした。条件面、譲渡先企業様との企業同士・人間同士の相性も含めてとても良いM&Aで、私は経営者としても個人としても、様々な面で悩みの払拭や解決、および幸せを感じることができました。

また、M&Aが与える会社やそこに紐づく役職員の人生に与えるポジティブなインパクトを強く享受できました。一方で、世の中では少なくない数のM&Aが、買い手様、売主様どちらかにとっては不満を抱える結果になっています。

これらの差分を知った時、私は自身が経験したような良い形のM&Aという選択肢を、日々大変な状況で頑張っている経営者の方々にぜひ知っていただきたいと思いましたし、それを導く存在になりたいと思いました。これが当社の企業理念が生まれた背景となります。

坂本さんご自身のご経験からこういったミッションになっているんですね。ご自身にとって売却経験はどんなご経験だったのか、より詳しくお聞かせいただけますか。

坂本

前述の通り、一言で表すなら、まさに「幸せなM&A」でした。当時私が創業して経営していた会社はアパレルのEC企業でしたが、販路の拡大とロジスティクスの構築に投資をしていきたいものの、そのためのリソースが足りないという経営課題を抱えておりました。そのため私にはこれらを解決するための資金調達ニーズがありました。

そんな中でご縁があり、同業の上場企業様からオファーをいただき、M&Aされるにいたりました。これによって、ビジネス上の先のような問題解決はもちろんのこと、「上場企業の経営」を間近で見て学ぶことができました。

その経験に大変感謝もしておりますし、これは私のキャリアとして極めてプラスな出来事で、経営者・ビジネスマンとして成長できた実感があります。もちろん、上場企業グループに入ったことで信用も上がり、銀行に対しても優位に融資の交渉等を進めることができるようにもなりました。

プライベートにおいても、周囲の方からの自身に対する信用が上がり、色々なビジネスにおける活動や人の紹介において、ポジティブに働きました。またスタートアップでしたため、私自身は勿論のこと、他の役職員も含めてそのご家族にまで安心いただける状況を作ることにも繋がりました。

ありがとうございます。よく理解できました。M&A Leadの現在の事業内容を教えていただけますか。

坂本

M&Aにおける売主様特化型FA、及びM&AプロというM&Aアドバイザー向けプラットフォームの開発・運営をしています。

M&ALeadが業界内でもまだ珍しい「売主様特化型FA」という体制を選んだ理由を教えてください。

坂本

代表である私自身が、前述のM&A後の前職時代に子会社や投資先の売却担当の経験をしたことが大きなきっかけになりました。2年半の担当期間の中で、非常に多くの案件を成果に結びつけることができました。当時の経験から、「売主様に100%寄り添う」姿勢があれば可能になる説明や、ディールにおいて引き出せる条件があると確信しました。

また、「自社のネットワークに閉じず、多くの買い手にアプローチできる体制」を構築することによってのみ実現できた、譲渡企業様の買い手探しや、最終的に売主様のためになる希望金額での売却もありました。これらの原体験を通して、「売主様第一主義」が最も重要という信念を持つようになりました。

「売主様特化型FA」は売主様にとって少しでも良い条件でM&Aを行うために良い選択肢と言えそうですね。少し視点を変えて、アドバイザーとして働いているメンバーにとってはどんなメリットがあると思いますか?

坂本

昨今の業界の状況を考慮すると、そもそもビジネスモデル構造上、利益相反が起きにくいというのは当社に所属するアドバイザー自身にとっても、自信を持ってお客様にアプローチできる環境だと言えます。また、当社ならではの数多くの買い手ネットワークを用いて案件を成約に導くことも可能です。

アドバイザー自身の中長期での実績という観点でも、自社には独自の買い手ネットワークがあることで、ディール活動において成約スピードと成約率を向上させる効果があり、生産性が向上し着実に実績を積んでいくことが可能になります。

具体的な事例ではどんなお取引がありましたか?また、その中でこれまでのお客様からはどのような感想が聞かれますか。

坂本

具体的事例ですと、とあるIT系のベンチャー企業様と、上場企業様のマッチング案件が挙げられます。当社が売り主様側FAとして、複数の他社のアドバイザー様と連携して買い手探しをさせていただくことで、買い手探しをされるアドバイザー様間で健全な競争環境が生まれ、より売主様に相性が良い買い手様をご提案しよう、というベクトルが働きました。

これにより、売主様にとって様々な条件が「より良い」と思える買い手候補様へとアップデートされていきました。最終的に、売主様にとっては条件面、シナジー、格、認知度、ブランディング効果等、これ以上ないお相手に株式を譲渡してグループインされることになり、「私の会社があの会社のグループの一員になることができることが、とても嬉しい」とおっしゃってくださいました。

もちろん買い手様側のアドバイザーの方々が、売主様にマッチした買い手企業様候補をお連れくださったご尽力の結果ですが、売主様からはこのように売主様にとってポジティブな会社様からの数多くのアプローチが実現する、当社のM&Aビジネスの仕組み自体を高く評価していただけました。

今後の市場の動向やトレンドにどう対応していくのか、その方針について現在考えていることがあれば、M&ALeadの取引先やお客様に向けたメッセージと合わせて教えていただけますか。

坂本

ご存じの通り、近年M&A仲介会社の数も、M&Aアドバイザーの数も、右肩上がりで増えています。各企業が日々精力的に、営業活動をしています。

一方で、譲渡オーナー様は、殆どのケースにおいて初めて経験するM&Aにおいて、どの仲介会社、アドバイザーに依頼すればよいのかがわからない、そのような状況だと思います。

私は自身の経験から、譲渡オーナー様におかれましては、アドバイザーの所属企業の社名ではなく、目の前のアドバイザーの方が、譲渡オーナー様に対して真摯に向き合ってくれる方、信頼に足ると思われる方に、大切な会社の売却のご相談をしていただくのがより本質的で良いM&Aに繋がると信じています。

我々は、そのような譲渡オーナー様に選ばれる全てのM&Aアドバイザーの方々にとって、より良いマッチングを実現できる存在になることで、案件数においても、そのM&Aの質においても「日本一、幸せなM&Aを成立させる」会社になります。

ぜひご期待ください。