売り手様は介護業界で、売上規模は約1億5000万円の企業でした。買い手様も同じく介護業界で、売上規模は約20億円の企業でした。
売り手様は業歴20年以上の介護事業者で、非常に堅実に経営を続けてこられていました。しかし、成長が頭打ちになっておられました。
また、オーナー様は当時60歳をこえておられ、業界の特性や北関東という地域性も踏まえ、「このまま自分が事業を続けていって、本当に会社は大丈夫なのか」と将来に対する不安を抱いていらっしゃいました。
この案件は、弊社と懇意にしているM&Aアドバイザーから、私自身が介護業界での経験があり知見も深いということを考慮いただいて、「買い手を探してほしい」と紹介をいただいた案件でした。
買い手との出会いが鍵!M&Aを成功に導いたマッチングの秘訣
実はこの案件の2~3か月前、同じ北関東エリアで別のディールの紹介を受けておりました。その際、エリアを広げて買い手様を探している中で、M&Aにご関心がある買い手様に出会っていたんです。結局その話は残念ながら売り手様の意向でなくなってしまったのですが、その3ヶ月後に偶然別のFAさんから今回のお話をいただきました。
ですので、すぐに北関東エリアで強い買いニーズのある事業者さんがいることをお伝えしました。同じ県内だったこともあり、お互い非常に興味を持たれて、本当にとんとん拍子に話が進んで、意向表明からクロージングまで1か月半と、非常に短期間でクロージングまで持っていくことができました。
介護と一言で言ってもさまざまな業態があるなかで、売り手様と買い手様の業態が小規模多機能住宅とデイサービスで、ほとんど同じだったことが1つの要因です。また、社長さん同士の親和性が高く、息がぴったり合ったことも大きな要因だと感じています。トップ面談ではお互いに、すぐに意思疎通を図ることができていました。
一番満足されていたのは、非常にいい買い手様に出会えたことです。売り手の社長様はそのまま経営陣として残っており、買い手様の考え方にも共鳴されて、「この社長の元であれば、改めて取り組んでいける」とおっしゃっていました。非常に相性の良い社長へ事業譲渡ができたことに、本当に満足されていました。
グループ化して吸収合併されることなく、売り手様は法人として独立性を保ちながら運営を続けられています。さらに、M&Aを通じて買い手のグループが持つ、例えば教育制度や、人的な交流などのプラスアルファが加わったことで、運営そのものもよりうまく回るようになっています。
マッチングすることだけを優先に考えるアドバイザーも多いので、しっかりと見極めて選ぶことが重要だと思います。我々の仕事は、売り手様、買い手様双方に満足いただき、その対価をいただくことで成り立っており、1番優先されるのはご両者の満足感だと思います。そこにフォーカスした視点を持ってるアドバイザーを選ばれることが、売り手様にも、買い手様にも良い選択につながると思います。
株式会社アライアンス
株式会社サンアドバイザリー
アセットシールド株式会社
アセットシールド株式会社
売手様は20年以上地域密着型の介護事業を運営されていました。業績は安定していましたが、規模の拡大には至らず、中小介護事業者のままでは将来的に厳しい経営環境になると予測をされていました。
買手様は同一行政エリアで10倍ほどの規模で介護事業を運営されており、さらなる拡大を目指しておりました。面談を重ね、事業の親和性はもとより、代表者様同士の考え方や人間性の理解を深めていただき成約に至りました。