会社売却サイトは、オンラインシステムを利用してM&Aの売り手と買い手のマッチングをするサイトです。
会社売却サイトでは、売り手は会員登録して売りたい案件の情報をオンライン上で公開できます。買い手は買いたい案件の条件などを登録したり、案件情報を検索したりできます。また、買い手は売り手に対して、売り手は買い手に対して交渉リクエストができ、条件交渉が成立すれば成約となります。
オンライン上には、さまざまな会社売却サイトがあります。どのサイトを選ぶべきかを悩んでしまうという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、会社売却サイトとその特長を示した一覧と選ぶポイント、メリット、デメリットについて解説していきます。
この記事の監修者目次
サイト名 | 運営会社 | 料金体系 |
M&Aサクシード(旧ビズリーチ・サクシード) | 株式会社M&Aサクシード | 売り手:無料 買い手:有料(成約時) |
BATONZ(バトンズ) | 株式会社バトンズ | 売り手:無料 買い手:有料(成約時) |
M&Aプラス | デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社 | 有料 |
TRANBI(トランビ) | 株式会社トランビ | 売り手:無料 買い手:有料 |
事業承継総合センター | リクルート | 相談・着手金無料 |
スピードM&A | 株式会社日本経営研究所 | 売り手:無料 買い手:有料(成約時) |
ビズマ | 株式会社ビジネスマーケット | 一部サービス無料 一部専門的アドバイス等有料 |
M&Aクラウド | 株式会社M&Aクラウド | 売り手:無料 買い手:有料(成約時) |
MAfolova | ピナクル株式会社 | 売り手:無料 買い手:有料(成約時) |
M&A’RKET | 株式会社キャピタルブリッジ | 有料(成約時) |
ラッコM&A | ラッコ株式会社 | 売り手:無料 買い手:有料(成約時) |
DoM&A(ドマンダ) | 株式会社DoMandA | 売り手:無料 買い手:有料 |
飲食M&A | 株式会社シンクロフーズ | 有料(成約時) |
M&Aナビ | 株式会社M&A | 無料 |
サイトキャッチャー | サイトキャッチャー株式会社 | 売り手:無料 買い手:有料(成約時) |
Willgate M&A | 株式会社ウィルゲート | 有料(成約時) |
以下でおすすめの会社売却サイトを20社紹介します。
株式会社M&Aサクシード
売り手:登録無料
買い手:基本料金無料(成約するまで料金はかかりません。)
成約時手数料:譲渡金額の2.0% 最低金額200万円
譲渡・売却希望3,350件(2024年8月)
譲受・買収希望9,850件(2024年8月)
M&Aサクシードは、利用者の約7割が経営層という経営層のための会員制の会社売却サイトです。特徴として、審査を通過した法人企業のみが掲載されていることや、売り手側は登録無料でサイトが利用できること、気になる企業に自分からアプローチできることなどが挙げられます。
また、譲渡企業に匿名で条件を公開して案件を募集できることや、各種書類雛型・オンラインNDA機能などを完備していてスピーディーに交渉を進められること、買い手企業による公募があること、買い手側の手数料体系が他サイトと比較して安い点もM&Aサクシードのメリットといえます。
株式会社バトンズ
利用料:無料
成約時:買い手のみ2%(最低バトンズ成約手数料‘税込38.5万円)
買い手:約22万件(2024年8月)
売り手:常時2万3千件以上(2024年8月)
毎月800件以上の新着案件があります。
BATONZは、成約件数、登録案件数、累計成約件数において、3年連続で1位を誇る会社売却サイトです。
BATONZの特徴は、サイトの利用料が売り手も買い手も無料なこと(ただし、売り手はBATONZにM&Aが成功したことを報告することが条件です)、成約スピードが速いこと、BATONZの専門スタッフが安心で安全なサポート体制を提供していることなどが挙げられます。
また、売り手はサイトを無料で利用できますが、希望の方には有料サポートも用意されています。
https://ma-plus.fa-pfm.deloitte.jp/
デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社
・スタンダード
月額利用料:無料
入会登録料20万円
成約時手数料:売手フィナンシャル・アドバイザー:無料、買手フィナンシャル・アドバイザー:200万円
・プロフェッショナル
月額利用料:30,000円
入会登録料20万円
成約時手数料:売手フィナンシャル・アドバイザー:無料、買手フィナンシャル・アドバイザー:無料
M&Aプラスは、審査を通過した専門家が集まり、案件情報を共有するための会員制のサイトで、フィナンシャル・アドバイザーの担当制による安心感のある取引が可能です。
M&Aプラスの特徴は、全都道府県から集まる1,000人を超えるM&Aの専門知識を持ったフィナンシャル・アドバイザーのネットワークを使い、地域をまたいだマッチングの機会を得られることや当事者同士ではなく、専門家を介して取引するため、初期的なリスクをなくした公正な交渉ができることです。
また、フィナンシャル・アドバイザーの情報をサイト上に無料公開しており、得意分野や実績等を参考に、希望するフィナンシャル・アドバイザーに対して、サイト上から担当オファーすることもできます。
株式会社トランビ
売り手:譲渡したいM&A売却案件の掲載、買い手へのオファー、買い手との交渉、成約、すべて無料
買い手:TRANBIプレミアムメニュー
ベーシック:¥3,980/月
ビジネス:¥9,800/月
エンタープライズ:¥19,800/月
会員数 178,582名(業界最大級)(2024年8月)
TRANBIは、挑戦したい個人・中小企業のためのイノベーションプラットフォームです。インターネットを通じて必要に応じてM&A専門家がサポートしながら売り手と買い手をマッチングします。
売り手は、譲渡したいM&A売却案件の掲載、買い手へのオファー、買い手との交渉、成約がすべて無料で行えます。買い手には無料プラン会員と有料プラン会員の2種類があります。無料プラン会員は交渉の申し込みまでは可能ですが、交渉はできません。有料のプレミアムプランに加入することで、交渉ができるようになります。
プレミアムプランに加入すると、M&Aサービス以外の人材紹介サービス、アライアンスのマッチングサービスの利用も可能になります。また、M&A後押し保険やNDA情報漏洩保険も利用できるようになります。
リクルート
相談・着手金は無料
M&A仲介契約以降は、M&A仲介会社によって料金が異なるためTRANBIに問い合わせ
買い手リスト約17,000件以上。平均36社の買手リストを提示可能。
事業承継総合センターの特徴は、豊富な買い手リストから最適な相手を探せること、最短3か月での成約が可能なこと、着手金なしの成果報酬で取引が可能なことが挙げられます。
また、万が一、事業承継を進める上でM&A仲介会社に不審な点が見つかった場合は、事業承継総合センターが間に入り、仲介会社に状況を開示要求することが可能です。
株式会社日本経営研究所
売り手:無料
買い手:譲渡対価に応じた利率で計算された成約手数料
案件数:3,800件以上
登録数:20,000件以上(2024年8月)
スピードM&Aの特徴は売り手の手数料が完全無料なこと、M&Aについていつでもチャットやメールを使って無料相談が可能なこと、平均3か月での成約が可能なこと、匿名で交渉をスタートでき、取引先や金融機関などに情報が漏れる心配がないことが挙げられます。
売り手が支払う手数料は、完全無料です。買い手は成約時に成約手数料が発生します。「仲介・バイサイドFA案件」の場合は、買い手は成約手数料以外に、アドバイザーへ仲介手数料を支払う場合もあります。
株式会社ビジネスマーケット
料金体系
着手金、案件情報の登録・更新・閲覧、仲介手数料、相手企業への問い合わせは無料。相互確認前の秘密保持契約(NDA)締結に向けた書類の郵送、内容の確認、事業承継においての専門的なアドバイスの提供、専門性のご紹介ページでの掲載、進捗案件に関するファイル管理などの一部は有料。
有料プラン:
・有料会員基本サービス:月額費用3,000円
・NDA締結事務サービス:1回3,000円
・アドバイザー紹介サービス:1件あたり30,000円
ビズマは、会社売却サイトとして基本的にオンライン上でのサポートを行っていますが、オンラインの利用が難しかったり抵抗感があったりする方には、オフラインも組み合わせたサポートもしてます。
また、地方自治体や地域金融機関と連携した地域密着型のサービスを提供していることや、専門スタッフによる伴奏型支援、掲載案件の品質と鮮度を徹底的に管理していることなどもビズマの特徴です。
株式会社M&Aクラウド
売り手:完全無料
買い手:掲載費用、成約手数料がかかります。
2,700社以上の買い手企業が登録
M&Aクラウドは買い手企業に自らコンタクトできるサイトです。
買い手と売り手の交渉が直接できるため、自分が納得いくまで話せることや、売り手は完全に無料なことがメリットとして挙げられます。また、M&Aを自分のペースで進められること、2,700社を超える企業からスカウトが届く場合もあること、約600社の買収ニーズ公開企業にプレゼンをできることも特徴です。
ピナクル株式会社
買収成立まで費用は原則かからないが、アドバイザーへの契約料金が発生する場合があります。
売り手:原則無料
買い手:成約報酬制(企業買取総額の1.5%または、100万円のいずれか高い金額(いずれも税抜)を支払います。)
登録数10,000社以上
MAfolovaの最大の特徴は、非公開型で非公開案件オファーが届くという業界内で唯一のサービスを行っていることです。譲渡希望企業は相手先を探している事実を公開せずにマッチングを試みられるため、他のサイトには出回っていない非公開案件を見つけられる可能性が高まります。
また、買い手の観点を重要視するアドバイザーが買い手企業の買収ニーズを確認して、個別に案件に提案するため、自社では見つけ出すことのできない案件のオファーを得られる可能性があります。
買収ニーズを登録したら、あとはアドバイザーからの推薦を待つだけです。手間や労力を極力抑えて情報収集できるのも大きな特徴となっています。
http://www.ma-rket.capitalbridge.co.jp/company.html
株式会社キャピタルブリッジ
初期コスト/ランニングコスト:なし
案件成約時の報酬:基本合意時・最終契約合意時に別途成功報酬
M&A’RKETの特徴は、買収ニーズを登録しておくことにより海外・国内問わずフィナンシャル・アドバイザーから売却案件のオファーを受けられることです。また、売却案件リストや買収ターゲット企業リストの閲覧や買い手候補リストの登録や閲覧もできます。
ラッコ株式会社
売主:無料
買主:成約金額の5%(最低利用料金55,000円(税込))
サイト移行代行(オプション)16,500円(税込)〜
クローズド案件登録(売主オプション):成約額の5%(税込)
登録者数:250,414人以上
掲載数:9,324件(2024年8月)
ラッコM&Aの特徴の1つは、250,414人以上が登録していて、特にアフィリエイターやブロガーの利用が多いため、アフィリエイトサイトの売買に最適ということです。
売主手数料が無料なことやスムーズな取引で取引時間が最小化できること、ラッコM&Aと契約している弁護士にチャットで相談できるなどのリーガルサポートがあるのも大きなメリットです。
支払いは、エスクローサービスです。譲渡が売主の責任によって完了しなかったり、検収期間中に契約に反する事象が発覚したりした場合は、売買代金は買主に100%返金されるので、買い手も安心して取引ができます。
また、サイト移行(サーバー移転、ドメイン移管)が不要の「サイトリアルタイム譲渡」やラッコM&Aがサイト移行を代行する「サイト移行代行」ができる案件もあります。
株式会社DoMandA
売り手:完全無料、成約時利用料0%
買い手:
プランA:
情報リクエスト・案件掲載者とのマッチング:10万円
中間地点:0円
成約時点:0円(現地のアドバイザーを利用する場合は別途手数料発生)
プランB:
情報リクエスト・案件掲載者とのマッチング:0円
中間地点:400万円
成約時点:0円(現地のアドバイザーを利用する場合は別途手数料発生)
DoM&Aの特徴は、東南アジア特化型でシンガポール、ベトナム、インドネシア、マレーシア、インド、カンボジアなどの売却案件があることです。現在特にベトナムの案件が多く登録されています。
料金体系は、売り手側の利用料は全て無料です。買い手側も登録料や成約報酬は払う必要はありませんが、2つのプランから選んだ指定の料金を支払います。
https://www.inshokuten.com/ma/
株式会社シンクロフーズ
売り手:
M&Aアドバイザリープラン:完全成功報酬制
M&Aライトプラン:完全成功報酬制(通常と比べて安価)
買い手:完全成功報酬制
会員数30万人
飲食M&Aは、飲食店に特化している会社売却サイトです。完全成功報酬制で成約するまで手数料無料なことと、1店舗でも複数店舗でもM&Aが可能なことが特徴です。
売却プランは、M&AアドバイザリープランとプランとM&Aライトプランの2種類があります。
M&Aアドバイザリープランは、運営している店舗を複数まとめて売却したい方や会社株式の譲渡を検討している方に最適なプランです。
M&Aライトプランは、1店舗の事業譲渡をよりスピーディーに行うため、手続きを簡略化するプランです。
株式会社M&A
売り手買い手とともに無料で利用可能です。(買い手のみ成約時に費用が発生)
M&Aナビは、情報掲載から成約完了までオンラインならではの手軽さでスピーディーに利用できます。
M&Aナビの特徴は、M&Aが初めての人でも簡単に始められること、様々な企業規模や業種の売り手や買い手が登録していることから魅力的な売り手を探せ、直接やり取りができる事などが挙げられます。
サイトキャッチャー株式会社
・直接交渉プラン
売り手:無料(無償譲渡0円の場合、成約時に手数料無料+1万円贈呈)
買い手:成約時成約額に対して3%最低ご紹介手数料55,000円(税込)
・仲介プラン
売買金額に応じた手数料
サイト売買:1,200件以上
登録売却件数:6,000件以上
サイトキャッチャーの特徴は、売買のプランが直接交渉プランとサイト売買仲介プランの2つのプランがあることです。
直接交渉プランは、売り手と買い手の交渉を自分自身で行うプランです。サイト売買仲介プランは、仲介担当者に相手との交渉をすべて任せるプランです。
株式会社ウィルゲート
着手金無料・完全成果報酬
買い手企業2,300社(開始4年間)
Willgate M&Aは、IT・Web事業領域のM&Aを得意とするサイトで、有名企業の経営者と太いコネクションがあり、早く適切なマッチングが可能なことが大きな特徴です。
Webマーケティング支援サービスを通して培ったノウハウがあり、IT・Web領域における事業解像度が高く適切なアドバイスを提供しています。
売却サイトを使うメリットとデメリットについて説明していきます。
売却サイトを使うメリットは、
1.小規模な売却会社でも会社売却の相手企業を手軽に探せる
2.希望条件に合う相手企業を探せる
3.一度に多くの相手企業を比較できる
4.利益相反の問題が起こりにくい
以上の4点です。以下で詳しく解説します。
会社売却サイトを使うことによって手数料が軽減されるため、財務状況に余裕の無い小規模の事業者でも手軽に相手企業を探すことが可能です。
以前は、M&A専門業者しかアクセスできなかったM&Aの案件情報ですが、一部の売却サイトによって売り手と買い手が自ら直接相手先を探せるようになりました。
そのため、希望条件に合う相手企業を直接探しやすくなったうえ、スピーディな交渉が可能になっています。
売却サイトでは一度に多くの相手企業を比較できるメリットがあります。
M&A専門の会社に依頼したものの買い手が見つからず、着手金だけ取られてしまうこともある一方で、売却サイトの中には着手金なしで成功報酬型の支払いをすればよいサイトもあります。
そのような会社売却サイトでは買い手候補の企業が数多く登録されている傾向があります。その上直接交渉もできたりするため、一度に多くの相手企業を比べながら良い買い手候補を探すことが可能です。
会社売却サイトは、利益相反の問題が起こりにくいこともメリットといえます。
仲介サービスの場合は、なるべく安く買いたい買い手と高く売りたい売り手を仲介する以上、構造的に利益相反のリスクが存在します。
一方で会社売却サイトの中には、直接買い手と売り手が交渉できるものもあります。そのため、仲介サービスと比べて、利益相反の問題が生じにくいです。
売却サイトを使うデメリットは、
1.サービスの質や内容がサイトによって違う
2.専門家からのアドバイスを得ることが難しい
3.情報拡散のリスクがある
4.売買成立まで時間がかかる
以上の4点です。以下で詳しく解説します。
サービスの質や内容がサイトによって違うことがデメリットの1つです。
会社売却サイトには許可制や免許制等は無く、業界全体における一般的な法規制も存在しません。そのため、規則によってサービスの質が保証されているわけではありません。
また、M&Aをサポートする際、マッチング能力や交渉のノウハウ、財務・法務等の分野の専門知識が必要となりますが、会社売却サイトで働くスタッフの中には、支援経験や知見に乏しく適切に業務を進められない人もいる可能性もあります。
専門家からのアドバイスを得ることが難しいこともデメリットの1つです。
フィナンシャル・アドバイザーや士業等専門家の紹介を行っているサイトもありますが、多くの会社売却サイトではマッチング後の基本合意・最終契約締結や、条件交渉等の具体的な手続は、原則として、売り手・買い手である当事者が行います。
会社売却サイトは、情報拡散のリスクがあります。会社売却サイトに公開された案件情報は、掲載は匿名になっているものの、会員登録をすれば誰でも閲覧できるため、取引先や競合、従業員数などから会社が特定されてしまう可能性もあります。
会社売却サイトは情報拡散のリスクから詳しい情報を記載できず、ありきたりな内容になってしまうことも少なくありません。そのため、買い手企業にとって魅力的な内容にならず、案件がなかなか成立しない原因になることもあります。
また、買い手側も詳しい情報を得るために何度も質問しないと契約まで至らないことも、売買成立までに時間がかかってしまう理由になっています。
かける時間を減らすためには自社の情報を魅力的な内容にしつつ、逆オファー機能などを利用しながら買い手企業を見つけることが必要です。
会社売却サイトは数多く存在します。そのため、どの会社売却サイトを選べばよいのか迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。
この項目では、会社売却サイトを選ぶときの7つのポイントについて解説します。
会社売却サイトを選ぶうえで料金体系は重要なポイントです。料金体系は、成功報酬型や月額利用料が必要なサイト、無料で登録できるサイトなどさまざまなので、予算と目的を考えながら複数のサイトの料金体系を比べてサイトを選択するとよいでしょう。
また、予想外の出費を避けるためにも追加の手数料や成約時に発生するコストなどを把握しておくことが重要です。
ユーザー数や案件登録数が多ければそれだけ選べる企業が増えるので、とにかくユーザー数の多いサイトを選ぼうとしてしまう人も多いのではないでしょうか。
買い手の数が多くても、財務状況などに問題がある企業が多数登録していれば交渉時にトラブルが発生する可能性があるため、ユーザー数が多いだけではそれがおすすめのサイトとは言い切れません。
会社売却サイトを選ぶ際は、ユーザー数だけでなく入会や案件登録に対する審査の有無や成約実績についても確認しましょう。
M&Aは専門的な知識が必要です。そのため、サイトのサポート体制・内容もチェックすべき項目といえます。
専門家やアドバイザーによるサポートがあるサイトでは、交渉や契約締結がスムーズに進められるでしょう。また、複数の候補との比較検討や費用対効果の評価、リスクの把握もしやすくなります。
また、会社売却サイトが法人・個人問わず閲覧できるサイトなのか法人のみに限定されたサイトなのかということもチェックしておきましょう。前者では、マッチングの可能性が広がるメリットがあり、後者では、法人の情報が登記情報などにより取得しやすいことによりサイトの安全性を高めるメリットがあります。どちらのメリットを選択すべきかを考えて選ぶことが大切です。
さらに直接交渉できるサイトとできないサイトがあるなどサイトによってサービス内容が違います。事前にサービス内容やサポート体制を確認しておくことが重要です。
サイトのタイプもM&Aマッチングサイトを選ぶ際のポイントの一つです。
一部のサイトは中小企業向けに特化している一方で、大企業向けや特定業種に特化したものも中にはあります。また、マッチングの場を提供することに重点を置いているサイトもあれば、仲介役が間に入ってサポートするサイトもあります。
会社売却サイトによって対応している業種・取引規模・地域に違いがあります。
自社に適切なマッチング相手が見つかるようにそのサイトが得意としている業種・取引規模・地域を必ず確認しておきましょう。
自社に合致した業種や取引規模、地域を選ぶことによってM&Aの成功率が高まります。
会社売却サイトの実績や評判も大切なポイントになります。ただし、実績は秘密保持契約の観点から提示できない部分もあることに注意が必要です。
担当者との相性は、M&Aの成功率を高める上で重要です。
担当者の質は、M&A成約のスムーズさを大きく左右します。大手の会社売却サイトだとしても担当者との相性が悪ければ、信頼して任せられなくなってしまい、思わぬトラブルを引き起こしかねません。
会社売却サイトを選ぶ際は、サイトの知名度だけでなく担当者の人間性や経験、能力を見極められるとよいでしょう。
今回は、会社売却サイト一覧やサイトを選ぶポイント、会社売却サイトのメリット、デメリットについて説明しました。
多くの会社売却サイトの中でどのサイトを選ぶべきか悩んでしまうときはぜひ、今回の会社売却サイト一覧や選ぶポイントを参考にしてみてください。ある程度選べたら公式ページで詳しい内容をさらにチェックし、自社にとって最適なサイトかどうか確かめてみることも大切です。
また、会社売却サイトにはメリットだけでなくデメリットもあることもよく理解しておきましょう。
この記事が最適な会社売却サイトを選ぶきっかけになれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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